ルールにとらわれず、自由な感性で花を束ねる。

色とりどりの可憐な花を使いながらも、その世界観はどこかアンニュイでシュール。フラワークリエイターの篠崎恵美は彼女ならではの独特の表現で、ミュージシャンやファッションデザイナーなど、第一線で活躍するクリエイターから支持されている。キャリアのスタートは、イングリッシュガーデンを擁するアンティークショップ。師匠らしい師匠はいなかったから、その庭に息づく植物や自然の営みに、花のありようを教わった。 「装花で心がけているのは、それぞれの花の個性を独創的に表現すること。花の世界にもルールやタブーはありますが、しょせん、人間がつくったもの。師匠がいなかったからこそ、固定観念に縛られない創作活動を続...

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