銀座メゾンエルメス「シャルロット・デュマ」展で紡がれる、馬と人間を巡る静かな時間。

文:はろるど

シャルロット・デュマ(1977年、オランダ生まれ)は、アムステルダムを拠点とするアーティストだ。幼い頃から乗馬に親しんでいた彼女は、社会における動物と人間の関係性をテーマに、約20年にわたり犬や馬などの動物のポートレイトを発表してきた。2014年からは日本を訪問し、いずれも固有の在来馬が生息する北海道、長野、そして沖縄の与那国島など8カ所で撮影を続けている。 銀座メゾンエルメス フォーラムで開催中の『ベゾアール(結石)シャルロット・デュマ展』では、デュマが日本とオランダを行き来し、在来馬を取材して制作した作品を展示。各地の馬を被写体にした写真や映像だけでなく、埴輪や木馬、それに腹帯と...

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