日本の近世町人文化の粋「琳派」と、西欧近代の幕開け「印象派」を対比する。

文:赤坂英人

【Penが選んだ、今月のアート】 京都の町人文化の粋を表現し江戸へと引き継がれた琳派と、西洋近代美術の幕開けとなった印象派。この両派を対比する斬新な企画展だ。琳派は17世紀の俵屋宗達や、その影響を受けた18世紀の尾形光琳や乾山、江戸琳派の酒井抱一や鈴木其一らの装飾的美意識が特徴。一方、印象派は19世紀パリのモダンな感受性の結晶だ。初公開の琳派作品を含む約100点で構成する。 草間彌生全作品、日本初公開。 石岡瑛子のレトロスペクティブで、果敢に挑んだ“感情のデザイン”に圧倒される。 『KING&QUEEN展』で、イギリス王室のドラマを読み...

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