摩天楼の街を切り取る、ソール・ライター独自の眼。

近年、独特のアングルから撮られた個性的なカラーのスナップショットと絵画的写真で急速に人気を高めているアメリカの写真家ソール・ライターの回顧展が開催されている。 これは今年の1月から開催され、新型コロナウイルス感染拡大のために会期途中で中止となった企画のアンコール展。聞けば、ロックダウンとなったニューヨークのソール・ライター財団に作品を返却できずに日本側が作品を保管していたという。ファンには予期せぬ再会の機会であり、俵屋宗達など日本美術にも興味があったライターも、日本でのいま再びの展覧会を喜んでくれているのではないか。 ソール・ライターは1923年にペンシルべニア州ピッツバーグでユダヤ教...

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