写真家・森山大道が、半世紀以上にわたって撮り続けた「路上」を見よ。

日本を代表する写真家である森山大道の、2008年以来となる東京都写真美術館での個展が行われる。展示される作品はモノクロ、カラー、合わせて約180点。森山が1972年から始めた個人写真誌『記録』をはじめ、近年出版した鮮やかなカラーの写真集『Pretty Woman』(2017年)、『k』(17年)、『東京ブギウギ』(18年)などに収録された作品で構成される写真群だ。 ここ20年ほど、欧米の美術・写真関係者が注目してきたことに、1960年代後半の日本の写真家やアーティストたちのラディカルな表現がある。森山はその中心的存在として評価は高い。昨年のハッセルブラッド国際写真賞の受賞をはじめ、注...

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