社会と対峙し創造する、世界の女性アーティスト16人

文:川上典李子

【Penが選んだ、今月のアート】 71歳から105歳まで、半世紀を超えて活動を続ける女性アーティストに焦点を当て、初期作品や代表作、新作を紹介する展覧会が幕を開ける。 活動拠点は各々異なり、ニューヨーク、パリ、ロンドンをはじめ、ブラジル、インドネシア、エジプトとさまざま。一方で興味深い共通点がある。2012年のドクメンタ13に参加したアンナ・ボギギアン、17年のべネツィア・ビエンナーレでイギリス代表だったフィリダ・バーロウなど、国際美術展に招聘されるといった高い評価を得たのはここ10年であることだ。 美術界の動向には迎合せず、自らの表現に50年以上向き合ってきた作家ばかり。熱...

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