故宮近くに誕生した、巨大アートセンター

文:原口純子

世界のアート市場でチャイナマネーは影響力を増すばかりだが、そのパワーを象徴するような新名所が北京の中心部に誕生した。書画骨董などを中心とする高額オークションの開催で知られる「嘉徳文化集団」の総本部、「嘉徳芸術中心(ガーディアン・アートセンター)」だ。ドイツの若手建築家、オーレ・シェーレンによる設計で、故宮に近い北京の一等地でひと際目を引いている。オークションが開催されるホールのほか、ホテルや、一般公開される展示ホールも複数備え、古典から現代アートまで幅広い展覧会が開催される。豪華なアートブックが集積されたカフェも一見の価値あり。アートと富が密接にリンクする大陸アート事情の視察には絶好の...

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