今年のボン・マルシェのアートは、ネンド!

文:髙田昌枝

毎年1月、アイ・ウェイウェイや塩田千春など、国際的に活躍するアーティストに、自由なアート制作を依頼してきたボン・マルシェ百貨店。5回目を迎える今年の招待作家はネンド。「雨のち花」をテーマに掲げ、佐藤オオキの感性で自然のサイクルを表現する。 本館中央の吹き抜けのエスカレーターホールでは、ガラス天井から落ちてくる真っ白な雨粒が花となり、また天へと帰っていくスペクタクルが繰り広げられる。2階では、傘を開くと地面に雨や花のイメージが投影される参加型のインスタレーション。セーヴル通りのウィンドーや、南西のエントランスにも作品が展示される。2020年の始まりを告げるにふさわしいポエティックなアートだ。

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