世界の「際」を描くアントニ・タウレ

スペイン、イビサ島にほど近いフォルメンテーラ島に暮らす画家、アントニ・タウレ。1945年スペイン生まれ。多くのアーティストと交流があり、彼らから影響を受けると同時に、周囲にインスピレーションを与えてきた。 建築を学んだタウレは、舞台美術でも才能を発揮していた。それだけに彼の作品は劇場空間としての魅力をもっているが、いずれも時の経過や特定の物語からは自由に解き放たれている。 今回の展覧会は、タウレの日本で初めての個展だ。油彩画24点と、以前に撮影した写真の上から油彩で彩色し、絵を描き加えた16点のふたつのパートで構成される。絵画と写真とが隣接する、幻想的な世界が広がっている。 どことなく...

続きを読む