本誌では書けなかった裏エピソード

あの「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」さながらに、暗闇の森へと足を踏み入れる。

担当:編集K
世界遺産名:紀伊山地の霊場と参詣道

神秘の熊野古道を撮影しようと、取材は毎朝3時半には起床し、4時半には紀伊の美しき山々を見降ろせる絶景スポットに向かうというハードなスケジュールでした。そのため峠の入り口から、林道に足を踏み入れる際は、ヘッドライトを照らしながら、先の見えない山道を歩くという、なんとも過酷な状況。取材に同行頂いたフォトグラファーの森山将人さんと、「まるでリアルなブレアウィッチ・プロジェクトさながらのロケだね(笑)」なんて話ながらの取材道中でした。

近藤 あの「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」さながらに、暗闇の森へと足を踏み入れる。

2キロほど進むと、お目当ての「小雲取峠」の絶景スポットへ。山頂で下の写真のように朝日を待つこと約1時間半。気温の低い山頂での待ち時間は辛いものでしたが、朝日をいまかいまかと待つ興奮がそれを勝り、待ち時間はあっと言う間に過ぎ去りました。

近藤 あの「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」さながらに、暗闇の森へと足を踏み入れる。

紀伊の山々を、朝日が照らしだす瞬間の光景は、言葉に出来ないくらい感動的なものでした。せめてこの写真でその感動が伝われば幸いです。

近藤 あの「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」さながらに、暗闇の森へと足を踏み入れる。