ガチャガチャを回してコーヒーを淹れる! 佐藤オオキが手がけた六本木ヒル...

ガチャガチャを回してコーヒーを淹れる! 佐藤オオキが手がけた六本木ヒルズの新カフェは、アイデアと遊び心が詰まっている。

写真:大瀧格 文:Pen編集部

六本木ヒルズ森タワーの展望台に、12台のガチャガチャが登場。

東京の景色を一望できる六本木ヒルズ展望台。その一角に、「nendo」の佐藤オオキのデザインによる一風変わったカフェが、11月中旬までの期間限定でオープンした。ガチャガチャを回して豆を購入し、コーヒーを淹れるという「GACHA GACHA COFFE(ガチャガチャコーヒー)」だ。豆や抽出のメソッドは丸山珈琲が監修している。

利用の方法は実に簡単。まずは12台のガチャガチャから、好きな台を選んで500円玉を入れる。台には①から⑤まで番号がふられているが、それぞれに豆の産地と特徴が書かれた表示があるので、好みのタイプやその日の気分によって豆を選べる。さらに、ランダムで豆が出てくる「?」と書かれた台では、希少性の高い豆が手に入るかもしれないという。カプセルの中には、一杯分の豆を密封したパックが入っており、この豆を隣のカウンターにあるミルで挽いていく。挽きたてで香り豊かな豆がドリッパーに集まったら、壁に設置されたマシンでコーヒーをドリップしよう。ドリップの種類は、1分半で手早く楽しめる「EXPRESS」と、3分かけてじっくり淹れる「RICH」のふたつから選べる。淹れ終わったドリッパーをマシン横のレールに置くと、ひとりでに滑り落ちて回収されていく様子がなんともおかしい。

コーヒーが入ったら、ネンドがデザインしたカフェスペースで思い思いの時間を楽しもう。展望台に特設されたカウンターのスツールに腰かければ、大都会の景色と美味しいコーヒーを満喫できる。

さて、こんな遊び心あふれるカフェは、どのようにして生まれたのだろうか。「ミラノサローネに行くようになってから、1日5杯はコーヒーを飲む身体になってしまいました(笑)」と語る、佐藤オオキに話を聞いた。

500円玉を入れてガチャガチャを回す。そんな一連の動作に、懐かしさがこみあげてくること間違いなし。

銅の輝きが美しいミルに、密封された豆を入れる。スイッチを押せば自動で挽かれ、下にセットされたドリッパーに挽きたての豆が集まる。

壁に設置されたマシンにドリッパーをセットし、タッチパネルを操作して抽出方法を選択。すべての工程にわかりやすいグラフィックと日本語、英語の操作方法が書いてあるので安心して操作できる。

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