【マリメッコ展が東京都庭園美術館で開催】鮮やかな色彩と大胆な模様。愛され続けるデザインの秘密に迫る

  • 文:久保寺潤子
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左:マイヤ・イソラが1960年代にデザインした「ウニッコ」は、1999年にユハ・マルッティラがデザインしたドレスによって若い世代にリバイバルブームを巻き起こした。 《ウニッコ》マイヤ・イソラ 1964年 © Marimekko Oyj Suomi-Finland Maija Isola 1964 右:マイヤ・イソラが1964年にデザインした「カイヴォ」もマリメッコを代表するデザインの一つ。《カイヴォ》マイヤ・イソラ 1964年 © Marimekko Oyj Suomi-Finland Maija Isola 1964

鮮やかな色彩と大胆な模様によって、ファッションからインテリア、テーブルウェア、小物に至るまで私たちの暮らしを明るく彩るデザインを生み出してきたマリメッコ。東京都庭園美術館で12月20日まで開催中の『マリメッコ展 模様のちから Marimekko: Art of Printmaking-Beauty, Dream, Love』では時代や国境を超えて広く愛されるマリメッコの美学とその創造の背景に迫る。

暮らしを彩る、3,500種類以上のプリントデザイン

マリメッコはフィンランドを代表するデザインハウスとして、アルミとヴィリヨ・ラティア夫妻により1951年に設立され、以来3,500種類以上ものプリントデザインを送り出してきた。その創造を支えるのは、手仕事のぬくもり、色の響き合い、そして自由で前向きな精神である。ヘルシンキにあるプリントファクトリーではデザイナーやアーティスト、熟練した職人たちが協働しながら、新たなデザインの可能性を追求し続けている。

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1950年代の女性の衣服は、ウエストをコルセットで締め付け、何層ものペチコートで動きを制限するものたっだ。これに対しマリメッコのドレスは身体を締め付けないゆったりとしたラインを軽やかなコットン素材で仕立て、女性の身体と精神を解放した。Fun in Finland 1964年 Photo: Tony Vaccaro / Tony Vaccaro Archives

名作ドレスと制作風景から、マリメッコの創造に触れる

本展は、さまざまな年代のドレスやファブリック、制作過程を伝える資料を通してマリメッコの美学と創造の背景に迫るほか、ものづくりの中核をなすプリントファクトリーの現場をアートユニットPlaplaxによる映像インスタレーションで紹介する。また日本が誇るデザイナー、皆川 明による展示にも注目したい。

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フラットスクリーン印刷機の印刷台の長さはおよそ20m。スクリーンごとにインクを手作業で載せていく。「マリメッコ社のファクトリーにて、ファブリックがプリントされる様子」Photo:Yuki Ogawa

アール・デコの邸宅と、マリメッコの色と模様が響き合う

会場となる旧朝香宮邸は1930年代のアール・デコ装飾を基調としながら、日本の意匠が随所に配された空間。建築の細部に模様が息づくこの場所と、マリメッコの色と形が共鳴する。長きにわたり色褪せることのないタイムレスなデザインの創造の現場を体験しよう。

 

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旧朝香宮邸の内装と響きあうマリメッコのドレス。会場風景(本館2階 殿下居間)

 

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新館のミュージアムショップ「リュミエール」では、テーブルウェアなどの他、クーピーやトートバッグ、オリジナルティーなど展覧会公式商品も販売されている。

『マリメッコ展 模様のちから Marimekko: Art of Printmaking-Beauty, Dream, Love』

開催期間:開催中〜2026年12月20日(日)
開催場所:東京都庭園美術館 本館、新館
     東京都港区白金台5-21-9
休館日:月、11/23(月・祝)は開館、11/24(火)は休館
www.teien-art-museum.ne.jp