シャツの可能性を追求してきたメーカーズシャツ鎌倉が、長年取り組んできたウールに、改めて向き合う。今季、新たにタッグを組んだのは、ウールの品質を世界に伝えてきたウールマーク。より上質で、より心地よい一枚を目指す両社の取り組みから、新たなコレクションが生まれた。
世界で活躍するビジネスパーソンを、シャツで応援する
シャツは、ワードローブのなかでもとりわけベーシックなアイテムである。だからこそ、素材や仕立てはていねいに選びたい。シルエットや生地の風合い、縫製の違いによって、着心地も佇まいも大きく変わる。さらに、そのつくりには、時代の価値観やライフスタイルも映し出される。そうしたシャツの本質に、真摯に向き合い続けてきたメーカーズシャツ鎌倉が、品質について突き詰めた先に、今回の協業がある。
メーカーズシャツ鎌倉の創業は1993年。日本にアメリカのアイビーやトラッドをいち早く紹介したVANの石津謙介とともに働いた経験を持つ貞末良雄とタミ子夫妻が、地元・鎌倉に小さなシャツ専門店を開いたことから、その歴史は始まった。
企業理念は「世界で活躍するビジネスパーソンをシャツで応援する」。現在まで変わらず、端正でスタイルがある上質なシャツを手に取りやすい価格で届ける姿勢を貫いてきた。
その根幹にあるのが、徹底した「MADE IN JAPAN(メイド イン ジャパン)」へのこだわりだ。糸から生地、そして縫製まで国内生産を重視し、日本の優れた職人技を活かしながら、中間コストを抑え、良質なシャツを仕立てる。立体的なパターンや細やかな縫製など、着心地と美しさを両立させるための工夫も重ねてきた。
また、ものづくりと同じように大切にしてきたのが接客である。店頭では、商品知識や採寸技術、提案力を備えたスタッフが、一人ひとりの体形や好みに合わせてシャツを提案する。その人に合う一着を見つけるところまでをサービスと考えるのも、メーカーズシャツ鎌倉ならではの姿勢だ。
そして鎌倉で始まったブランドは、いまや海外にも拠点を広げている。ニューヨークとワシントンD.C. 、サンフランシスコのオーダーサロン、上海と北京の直営店をはじめ、世界各地でアイテムが販売されて、ファンを広げている。なかでも、トラッドの文化が根付くニューヨークで支持を得ていることは、特筆すべきだろう。
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ウールのドレスシャツという新しい定番
そんなメーカーズシャツ鎌倉が、いま改めて力を入れているのが、ウール生地で仕立て上げたドレスシャツである。
ウールのドレスシャツに取り組み始めたのは、6、7年ほど前のこと。ウールと聞くと、秋冬の素材を思い浮かべる人もいるかもしれないが、実は通気性と吸放湿性に優れ、シワが残りにくく、乾きやすい、天然の機能素材でもある。
また、近年はテキスタイル技術の向上によって、肌触りがよく、軽やかなウール生地も登場している。ビジネスウエアのカジュアル化が進み、シャツにも、軽さや動きやすさ、手入れのしやすさといった快適性や機能性が求められるようになるなか、そうしたウールにドレスシャツの新たな素材としての可能性を見出したのだ。
実際に今季登場した新作は、快適性や機能性と美しさを兼ね備えた仕上がりだ。素材には、高級スーツにも採用されるオーストラリア産メリノウールを使用。メリノ種の羊毛は、羊毛の中でもとりわけ細い繊維を持つことで知られている。
特に120番手の細い糸を用いたその生地は、なめらかな肌触りと、やわらかさ、上品な光沢を備え、その佇まいは実にエレガント。
襟型には、メーカーズシャツ鎌倉のオリジナルである「フランチェーゼ」を採用した。これは、ノータイでも襟が倒れにくく、ネクタイを締めたときにも美しく見えるよう考案された襟型で、多様なオフィススタイルにマッチするデザインだ。
カジュアルシャツも2型を展開する。ともにアウターとしても着用できる起毛感のあるウール生地を採用。ひとつは、メーカーズシャツ鎌倉のアイコン的存在でもあるボタンダウンシャツ。創業時から続くトラッドやアイビーの流れを汲む定番に、フラップ付きのポケットを配し、遊びを効かせたデザインだ。
もうひとつは、オープンカラーシャツ。ラウンド状になったフラップ付きのポケットや襟のループ留めなど、1940年代から50年代にアメリカで流行したシャツのディテールを取り入れながらも、巻き伏せ本縫いを採用するなど、端正に仕立て上げている。ドレスシャツを専門としてきたメーカーズシャツ鎌倉らしさが、ここにも表れている。
また、メーカーズシャツ鎌倉で既に展開してきたメリノウールTシャツも、今季のラインアップに加わる。しなやかな肌触りと上品な表情を備え、ジャケットのインナーにも映える一枚だ。
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ウールマークとのダブルネーム
こうした今季の新作で、さらに特筆すべきなのが、ウールマークとのダブルネームである。
メーカーズシャツ鎌倉ではこれまでも、テキスタイルメーカーとともにウール生地のシャツを開発・提案してきた。今季は、「ウールマーク認証」を管理・運営するウールマークと新たな取り組みを開始。これを機に、メーカーズシャツ鎌倉は生地の紡績から見直し、サプライチェーンを新たに組み立てるなど、商品の仕様をアップデートした。完成したシャツは、ウールマークが定める基準をクリアし、認証を取得している。
では、この小さなマークには、どのような品質への基準が込められているのだろうか。
「ウールマーク認証」とは、新毛の使用率をはじめ、洗濯への耐性、引き裂き・破裂などに対する耐久性、光による退色の程度など、厳格な品質基準を満たしたウール製品にのみ表示が認められる品質認証マークである。
ウールマークは、ウールの価値を広く伝えるため、研究開発やサプライチェーンの支援、教育・啓発活動など、さまざまな取り組みを行っている非営利組織。「ウールマーク認証」の管理・運営も、その活動のひとつだ。
また、天然繊維であり、再生可能で、生分解性を備えるウールの特性を伝えるとともに、羊毛産業に関わる人々への適切な利益還元の仕組み整備、環境維持・動物福祉に関する調査・投資にも取り組んできた。こうした活動を通じて、羊毛産業だけでなく、社会や環境の持続可能性を高めることを目指している。
こうした活動を続けてきたウールマークと、長年ウールシャツの可能性を追求してきたメーカーズシャツ鎌倉。その両者の出合いから生まれたのが、今季のダブルネームだ。
ウールならではの快適さと機能性、そしてシャツとしての美しさ。そのすべてを備えた一枚をワードローブに加えて、新しい季節を迎えたい。
メーカーズシャツ鎌倉
TEL:0120‐843‐018
