【約1000年ぶりに英国へ戻る、全長70mの刺繍】中世の至宝「バイユー・タペストリー」を大英博物館で公開

  • 文:宮田華子
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LONDON ロンドン/イギリス

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騎馬のノルマン軍と盾を並べるイングランド軍が激突する、ヘイスティングズの戦いを描いた「バイユー・タペストリー」の一場面。© La Fabrique de patrimoines en Normandie, Antoine Cazin

1066年のノルマン征服とヘイスティングズの戦いを描いた「バイユー・タペストリー」が、9月10日から大英博物館で公開される。イングランドで制作された可能性が高いこの至宝がイギリスへ里帰りするのは、約1000年ぶり。所蔵するフランスのバイユー・タペストリー美術館の改修工事を機に実現した。チケット発売開始後わずか数時間で年内分が完売するなど、注目を集めている。

全長約70mの刺繍には、船、武具、衣服、動物など、当時の暮らしが細やかに記録されている。単なる美術品ではなく「中世を映す歴史資料」として、英仏双方に特別な意味を持つ。ロンドンでこの作品に出合える機会は、一生に一度きりかもしれない。

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イギリスへの里帰りを記念し、ドーバー海峡の岸壁にタペストリーの一場面を投影。フランスへの感謝を込めて、「Merci!(ありがとう)」のメッセージが贈られた。© The Trustees of the British Museum