【7脚まで積める椅子と、約9㎡の小さな建築】暮らしを見直す、9〜10月の注目デザイン2選

  • 文:高橋美礼(デザインジャーナリスト)
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1.モダニズム建築に寄り添う、小泉誠のスタッキングチェア「nok」



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海員ビルは大高正人が設計し、今回の改修は弟子の野沢正光が担当。1脚¥88,000〜

モダニズム建築の名作のひとつ、全日本海員組合本部会館(海員ビル)。その保存改修に際し、館内で使う椅子として小泉誠がデザインしたのが「nok」だ。ダイナミックな柱や梁を活かした開放的な空間に呼応するように、構成要素を絞った簡潔な構造と軽快な佇まいに仕上げた。一枚の成形合板からなる背もたれは、身体に沿う緩やかな曲面と適度なしなりで、快適な座り心地を生む。最大7脚まで積み重ねられ、省スペースで収納もできる。

天童木工

www.tendo-mokko.co.jp

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2.一丈四方の空間を起点に、現代の暮らしを見つめ直す『方丈記に学ぶ –生きるを編み直す小さな建築–』

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田部井美奈、正田智樹、須田悦弘、山口晃ら8組が独自の「方丈庵」を提示する。

鎌倉時代、一丈四方の庵での暮らしを綴った随筆『方丈記』。災害や社会の混乱を見つめた鴨長明が、晩年に簡素な住まいで生きる意味を問いかけた作品だ。本展では、建築家の塚本由晴を展覧会ディレクターに迎え、一丈四方、約9㎡という「方丈庵」の大きさを手掛かりに、建築家やデザイナー、美術家らが小さな建築を構想する。素材や構造、道具を組み合わせた複数の庵を巡りながら、これからの住まいや暮らし方を現代の視点から考える。

『方丈記に学ぶ –生きるを編み直す小さな建築–』

開催中〜1/11 21_21 DESIGN SIGHTギャラリー1&2
TEL 03-3475-2121 10時〜19時 
定休日 火(9/22、11/3は開館)、11/21〜23、年末年始 
一般¥1,700 
www.2121designsight.jp