米北西部のオレゴン州やワシントン州を中心に発生した大規模な山火事で、黒煙と炎が巨大な竜巻となって空へと立ち上る火災旋風が発生した。その恐ろしい姿を捉えた現地映像が公開され、大きな衝撃を与えている。
地上を焼き尽くす炎の竜巻
報道によると、火災旋風が目撃されたのは今年7月31日、場所はオレゴン州ハーニー郡バーンズの郊外だ。撮影者である地元住民のフィリップ・シッツさんによると、現場は開けた野原で、黒煙と炎が空まで届くほど巨大な渦を巻き、激しく回転していたという。
フィリップさんの動画には、不気味な灰色の渦が周囲の地面を焼きながらうごめいている様子が様子が捉えられている。この動画は大手メディアでも取り上げられ、SNSには「なんて恐ろしい」「こんなもの見たことがない」といったコメントが寄せられていた。
気象学者や専門家によると、こうした現象は火災旋風と呼ばれ、火災による極端な熱によって上昇気流が発生し、煙・灰・炎・燃えカスなどを巻き込みながら猛烈に回転することで形成される。旋風は大量の火の粉を遠くまでまき散らして消防隊の消火活動を著しく困難にする。火災において最も危険な現象の一つとされる。
有害な煙が全米へ拡大
大火災の猛烈な熱は、火災積雲と呼ばれる雲をも発生させている。オレゴン州の火災で生じた火災積乱雲は、数千回におよぶ落雷を引き起こし、それが新たな山火事を次々と誘発する悪循環を生み出している。
さらに、この大規模火災で発生した大量の有害な煙が風に乗って全米へ拡散中だ。オレゴン州やワシントン州では、非常に危険・不健康なレベルの煙が断続的に発生。煙は米国本土を東へ横断し、東海岸のワシントンD.C.やメリーランド州などやカナダのブリティッシュコロンビア州などにまで到達しているという。
専門家は、呼吸器や心臓に持病がある人、子ども、高齢者に対し、不要不急の外出を避けて窓を閉め切り、高性能マスクを着用するよう強く注意を呼びかけている。歴史的な大乾燥と熱波に見舞われた米北西部の試練は、なおも終わりが見えていない。
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【動画】オレゴン州で発生した火災旋風