【エルメスのアフターパーティ】原宿クエストから東京高速道路を舞台にしたメンズショー、そして山下達郎との3作目となるMV制作まで 2026年上半期を振り返り TRIP #31 YOSHIROTTEN

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    グラフィック・空間・映像・アートピースなど、さまざまなアプローチで制作活動を行うアーティストYOSHIROTTEN。

    この連載では「TRIP」と題して、古くからの友人であるNORI氏を聞き手に迎え、自身の作品、アート、音楽、妄想、プライベートなことなどを織り交ぜながら、過去から現在そしてこれからを、行ったり来たり、いろんな場所を“トリップ”しながら対談します。

    YOSHIROTTEN:この春は、原宿クエストで行われたパーティをとにかく16日間毎日やり切ったことが思い出ですね。DJ、ライブなどさまざまなパフォーマーが盛り上げた夜になって、やりたかったことがちゃんとできた感じがある。最後にみんなで野菜狩りもして食べたな。

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    ノリ:おいしかった?

    YOSHIROTTEN:水耕栽培だから、土の感じがしない瑞々しさが新鮮な食感だったかな。

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    ノリ:すごくよしろーくんらしい2週間だったよね。作品の展示から音楽イベント、そしてレストランまで......なんというか久しぶりに東京らしい空間を感じた気がする。

    YOSHIROTTEN:あそこでお披露目した「SUNBIENT GAME」はこれから発売できるように本格的に動いてます。

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    ノリ:あと、原宿クエストの前には、銀座のKK線でエルメスのショーのイベントもやったよね?

    YOSHIROTTEN:そう、高速道路として使われなくなったタイミングでの初めての大きなイベント。エルメスのメンズウエアのデザイナーを37年間務めた、ヴェロニクさんが退任するにあたり、最後のショーの舞台に東京を選んでくれて。一丸になってすごい空間をつくろうと頑張りました。パリでもショーが行われたんだけど、そこではクラシックな空間の中でコレクションを披露した後、ポール・ウェラーのライブや2manyDjsによるDJが行われて。東京版では、出演するアーティストのブッキングなども僕のほうで提案しました。メインの会場は永山裕子さんがデザイン・設計をしています。その後、ショーが終わってから同じ高速道路の上でアフターパーティが行われたんだけど、その会場とキービジュアルを僕が担当しました。ライブには初来日のgeeseとRADWINMPSの野田洋次郎。空間音楽には、abiuと瀧見憲司さんにお願いしました。すごくスペシャルな場所で、この一夜だけの空間をつくることができたんじゃないかなと思います。

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    ノリ:東京に37年住んでいますけど、いままで見たことない眺めでした。待ち合わせしたロビーも印象的だったな。

    YOSHIROTTEN:帝国ホテルね。この間、そこにあるバーに行ったんだけど、フランク・ロイド・ライトの建築が残ってて。しかも大谷石が使われてた場所だったんだ。

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    ーー4月には山下達郎さんによる1976年リリースの曲「サーカスタウン」のMVを手掛けましたね。

    YOSHIROTTEN:本作で山下達郎さんのMVに関わって3作目になります。今回はYARの中だけで完結させました。僕が全体のストーリーとイメージを描いた後、デザイナーの大西がプロダクトデザインをそこに沿って、ディティールをCGデザイナーの中薗がつくっていった感じ。

    ノリ:街っぽかったですよね。

    YOSHIROTTEN:楽曲の名前の通り「サーカスタウン」って街をつくった。ビデオの中では、達郎さんや歌詞を書いた吉田美奈子さんが人形で登場したりして。アルバム自体は70年代にニューヨークとロサンゼルスで録音されたものだったから、当時のことを想像してディスコのレジェンドDJであるラリー・レバンも忍ばせています。冒頭と最後だけ実写にしてて、知り合いから借りた老舗のレコードプライヤー「トーレンス」を映り込ませています。

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    ーー4〜5月にはルミネ新宿の50周年「LUMINE SHINJUKU 50th ANNIVERSARY」にも携わっていましたね。

    YOSHIROTTEN:50年の記憶をコンセプトにロゴとキービジュアルをデザインしました。限定デザインのバンダナもノベルティとしてつくりました。

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    ノリ:レインボーディスコクラブも楽しかったね。

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    YOSHIROTTEN:レインボーディスコクラブ(RDC)のメインステージをリニューアルしたいってご依頼をいただいて。僕も個人的によくRDCは遊びに行ってるし、何度も関わっているイベントだからステージデザインに関われて嬉しかったです。手動で開閉するブラインドで可動式シースルー仕様をつくって。開くと奥の自然が見えて、閉じると投影したプロジェクションが見えて表情がまた変わる。画期的なステージになったと思います。建築的なデザインは初めてやったけど、楽しかったので今後もこうした仕事もしたいですね。

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    ノリ:ステージデザインに加えて、リアルロックデザインとコズミックラボの映像演出もキレッキレだった。いろんなフェスに行ったことがあるけど、あんなに演出で興奮させられたのは初めてかもしれない。改めて、原宿クエストから引き続いていろんなところで楽しいことをやってるこのチーム最高だなって思った2026年上半期でした。

    ーーそしてそして、いよいよ発表されましたね個展! 宇宙ですか!

    YOSHIROTTEN:はい! 詳細はまた追ってここでも発表したいと思います。
    今日もJAXAに行ってきます〜🚀

    https://www.tokyonode.jp/events/yoshirotten/index.html

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    YOSHIROTTEN

    グラフィックアーティスト、アートディレクター

    1983年生まれ。デジタルと身体性、都市のユースカルチャーと自然世界など、領域を往来するアーティスト。2015年にクリエイティブスタジオ「YAR」を設立。銀色の太陽を描いた365枚のデジタルイメージを軸に、さまざまな媒体で表現した「SUN」シリーズを発表し話題に。24年秋に鹿児島県霧島アートの森にて自身初となる美術館での個展が決定。


    Official Site / YAR

    YOSHIROTTEN

    グラフィックアーティスト、アートディレクター

    1983年生まれ。デジタルと身体性、都市のユースカルチャーと自然世界など、領域を往来するアーティスト。2015年にクリエイティブスタジオ「YAR」を設立。銀色の太陽を描いた365枚のデジタルイメージを軸に、さまざまな媒体で表現した「SUN」シリーズを発表し話題に。24年秋に鹿児島県霧島アートの森にて自身初となる美術館での個展が決定。


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