MADRID マドリード/スペイン
三輪車を運転するボランティアは事前研修を受け、安全運転を遵守。運営団体はスペイン家庭医療学会と提携して高齢者の福利厚生の向上を目指している。利用者たちの笑顔が印象的だ。
近年、スペインの北部を中心に高齢者を乗せた大きな三輪車を見かけるようになった。前部に大人が乗れる補助席を付け、街をゆっくりと周遊するこのサービスは「エン・ビシ・シン・エダッ(En Bici Sin Edad)」すなわち、「年齢フリー自転車」と呼ばれるもので、対象は高齢者や障害者。いまではスペイン全国22市町村で活動を展開する。すべてボランティアで運営され、乗車は無料だ。ひとりでは外に出られない高齢者や障害者などを対象に、サンセバスチャンでは2016年から、またビルバオ市では22年から独自に市役所と赤十字で同様のサービスを開始。年代職種などの垣根を超えて、街の人々の交流を生み出している。

