
東京在住のファッション周辺コンテンツ制作者/フォトグラファーのわたしが京都の古民家カフェの魅力に目覚めたのは、コロナ禍が終わりに近づいた2022年のこと。
オープンするコーヒー系カフェの取材で京都を訪れたときです。
大正時代の商家だった日本家屋の様式である「町家」改装の店で、名が知られるクリエイティブ・ディレクターや建築家の話しを伺いつつ店と向き合ううちに、気持ちが盛り上がりました。
空いた時間で京都市内のほかのカフェも巡り、その素晴らしさに感動しまして。
東京のカフェと何が違うのでしょうか?
もっとも異なる点は京都という土地が持つ、重厚かつクリーンな空気にあると思います。
道を少し歩くだけで、古い壁や神社仏閣の横を通り過ぎます。
都会的な中心部にいても緑が茂った山が見え、空が高く、流れる川の景色が心を解放させます。
たとえ東京に古く立派な日本家屋があり、改装してカフェにしたとしても、一歩外に出るとビルが立ち並ぶ都会の喧騒に引き戻されるでしょう。
人工的な大規模土地開発が繰り返され、過去が消えていく東京暮らしでは心の置き場を探すのがたいへん。
思い出の場所なんてどこへやら。
自然界とつながった風土や日本の美意識を求めて、つい「京都行こう」「京都カフェ行こう」と気持ちがうずいてしまうのです。
今回のブログ記事はその後の京都旅で巡ってきた古民家カフェから、大人が大満足の6店を紹介します。
観光ガイドに必ず載る店から、2026年にオープンした新参組まで。
様々な視点でのオススメ度とともにご覧ください!
藝術喫茶いとゆふ

オススメ度 ★★★★☆
「京都駅からの徒歩圏内での貴重な古民家カフェ」という見方なら、5ツ星でもいいかもしれないカフェです。
一方で観光名所の集中エリアからは離れてますから、「観光途中で立ち寄りにくい」と考えるなら3ツ星に下がる可能性も。
営業時間が9時〜18時で、夜に京都駅から新幹線に乗るには早い時間帯で終わるんですよね。
わたしが行った26年4月の某日では、バイトの人たちがめちゃめちゃ熱心で感じがよくて。
彼らが素敵だったから、私的には多くの星をつけたくなっちゃいます。



オープンしたのは26年2月。
元は住居を兼ねた煙草店だったユニークな出自の店です。
オリジナル陶器ブランドを持つ会社が運営している、元は自分たちの商品の倉庫だった家。
オーダーした抹茶ラテの味も風味が強くてよかったですよ。
https://www.pen-online.jp/article/021480.html
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麓寿庵

オススメ度 ★★★★☆
行ったことのある人は「いやいや、5ツ星でしょ」とおっしゃるかもしれません。
広大な屋敷の各部屋を好きなように歩けて(店員さんがツアーガイドもしてくれる)、屋外の庭にも出れます。
食事後にのんびりと散策するのもOK。
透明わらび餅+お茶で2千円強の価格を安く感じる体験型のカフェ「麓寿庵(ろくじゅあん)」。
星をひとつ減らしたのは、「予約から5分過ぎて玄関にいなければキャンセルとみなしキャンセル料¥1,500徴収」といった内容のネット予約ページの注意書きに代表される、シビアな訪問ルールがまずひとつ。
(実際には臨機応変に対応してくれるかもしれません)
静かすぎるほど静かで緊張感があり、「気持ちが疲れる人もいるかもなあ」と考えたことも4ツ星にした理由です。
日本的マナー(時間を守るとか、静寂に美を感じるとか)に親しめる人には正しく5ツ星でしょう。
わたしが訪れたときは若めの女性スタッフさんばかりで、皆さん明るく印象のいい人たちでした。
ネット予約せず飛び込みで当日予約させてもらいましたが、丁寧に応対してくれました。


歴史的な神社仏閣に相当する濃密な時間を過ごせます。
わたしは夜に行きましたが、食事部屋はここに掲載した写真よりずっと薄暗かったです。
照明が濃いオレンジ色で、エディブルフラワーを封じ込めたわらび餅(きな粉と黒蜜がセット)の色もよくわからなかったほど。
(写真はレタッチで色補正しました)
夜は各部屋や庭の風情を楽しめるものの、「映えるスイーツ」を撮りたいなら昼間の予約をオススメします。

https://www.pen-online.jp/article/020004.html
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二条小屋

オススメ度 ★★★★★
外装・内装よし、味よし、ジャズ喫茶文化よし、二条城すぐ近くのアクセスよし、異空間ファンタジー(?)よしで、文句なく5ツ星のオススメ度。
新規開拓を狙う京都カフェ巡りの旅でも、ついリピしてしまう心をホッとさせてくれる店です。
駐車場の奥にある、山小屋のような隠れ家。


店主おひとりで運営なさっているパーソナルなコーヒーショップ。
内装やデザインの職業経験があるそうで、この店もご自身で作り上げたそう。
器の金継ぎの修理なども店主の手仕事。


客の様子を見つつ、さりげなくジャズのレコードをかけ替える店主。
音量が小さめで、ジャズ喫茶ほどの主張をしない奥ゆかしさもこのカフェの魅力です。
https://www.pen-online.jp/article/012229.html
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flow by nozy coffee


オススメ度 ★★★☆☆
3ツ星にしちゃいましたが、京都の古民家カフェ厳選6店に入れている時点で絶対評価なら5ツ星。
ここでのオススメ度は「時間が限られる旅行者が京都風情を存分に味わうなら」ですから。
26年1月にオープンしたばかりのこの店は内装がモダンなんです。
東京発祥のロースタリーの系列店。
スペシャルティコーヒーを打ち出す専門色が強いコーヒーショップということもあり、「古き良き京都旅の必須カフェとは言えないかも」という目線で少し星を減らしました。

東山エリアの「京都河原町駅」すぐ近くでアクセス抜群、鴨川沿いのいい眺め、自家焙煎の高級な豆、夜遅くまでの営業と、条件が当てはまる人には最高の店。
浅煎りシングルオリジンコーヒー好きのわたしは、次に京都に行ったら間違いなくまた立ち寄ります。
ありそうでなかった嬉しい休憩場だと思います。

https://www.pen-online.jp/article/021477.html
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無碍山房

オススメ度 ★★★☆☆
観光ガイドに必ず載る高品位なカフェ「無碍山房(むげさんぼう)」。
……なだけに、海外組も含む混雑・賑わいを加味して、穏やかな時間を過ごしたい人のために星をマイナス。
メニュー数がだいぶ限られていたのも減点ポイントにしちゃいました。
でも逆の見方をすると、店がやりたいことが明確ということでもあり。
スタイルがある点は素晴らしいと思います。
なによりも東山の山中にある立地が最高で。
庭を眺めるカフェで、天然の山らしく枯れ草も多い庭なんですよ。
枯山水のように徹底的に整えた庭と異なるナチュラルさ。
店を出てから周囲を歩く時間も心地よく。

写真掲載の抹茶スイーツは、代表メニューの抹茶パフェ。
大きな抹茶アイスが3段も重なった、最初の一口から最後の食べ終わりまで抹茶アイス尽くしの身体が冷えるスイーツでした。
(食後に提供された暖かいお茶にしみじみとしましたね)

https://www.pen-online.jp/article/020224.html
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スターバックスコーヒー京都二寧坂ヤサカ茶屋店


オススメ度 ★★★★★
はい、京都でまず訪れるべき凄技カフェがここ、清水寺近くにあるスターバックスです。
観光ガイドにあまり載らず、ネット情報の「京都のお薦めカフェ」にもまず選ばれない不遇な店。
なんで?
チェーン店ってカッコ悪い??
デザイン、建築、アートが好きな方なら楽しめる空間だと思います。
高級感とかじゃなくアミューズメントパークのようなテンション。
和風であり洋風でもあり、カルチャーミックスなカオス感が刺激的なのです。
「どういう発想で日本家屋をこのように作り変えたのだろう」とワクワクしてしまいます。

スターバックスすぐ近くの「二年坂(二寧坂)」。
上の写真はコロナ禍での夕方に撮った、誰もいない奇跡の一枚。
現在は朝の通勤ラッシュ状態で、世界各国の人にぶつかり合いながらゆっくり登る、京都市内屈指の“しんどい”場所。
スタバはここに上がっていく坂の途中にあります。




店内はまるで旅館のよう。
座布団に座る畳敷きの部屋があり、ロビーのようなソファースペースがあり。
実はここに載せている撮影をしたのは4年ほど前になります。
現在内装が変わっていたら情報が古くてすみません。

窓からの眺めは思いっきりクラシック。
いろんなギャップが襲ってくるカフェです。
ただし!
皆さんが予想している通り、近年はとんでもなく混雑してます。
わたしも前を通りつつ「あ、無理」と再訪を断念しているほど。
混雑NG基準なら、★☆☆☆☆ですね。
https://www.pen-online.jp/article/010034.html
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さて、今回の京都・古民家カフェまとめ記事はいかがだったでしょうか。
最後は誰もいない清水寺の風景で締めましょう。↓


コロナ禍の22年冬はこんな状態でした。
現在は円安もあり各国からの観光客が激増。
それにより生じたマナー問題も多々あるようですが、観光収入は安定したのでしょう。
カフェ巡りでは「地元の人もいるよね」と自戒しつつ、イチ京都好きとしてこれからも楽しませていただきます。

ファッションレポーター/フォトグラファー
明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
ご相談はkazushi.kazushi.info@gmail.comへ。
明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
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