
まるで半分ずつ色を塗り分けたような、不思議なロブスターが話題を呼んでいる――。
アメリカ・マサチューセッツ州で4月中旬、体がオレンジ色と青緑色にくっきり分かれた極めて希少なアメリカロブスターが発見された。
「5000万匹に1匹」とされる珍しい個体で、その幻想的な見た目にSNSでは「CGみたい」「自然界とは思えない」と驚きの声が上がっている。
この模様が現れる確率は約5000万匹に1匹!?
このロブスターはケープコッド沖で4月16日、漁船「ティモシー・マイケル号」によって捕獲された。
見た目以外は食卓に並ぶ一般的なロブスターと何ら変わりないが、その希少性を理解した漁船の従業員は、「地域の人々にも見てもらいたい」として地元水族館への寄贈を決定。現在は、ウッズホール・サイエンス・アクアリウムで保護されている。
「彼女は本当に美しいです。展示できることをとても嬉しく思っています」そう語るのは、水族館の主任生物学者、ケイティ・デバー氏。
通常、ニューイングランド周辺のロブスターは、海底に溶け込む緑がかった茶色をしている。しかし、まれに遺伝的変異によって特殊な色を持つ個体が現れるという。
今回発見されたロブスターは、「バイカラー」または「スプリット・ロブスター」と呼ばれるタイプ。専門家によると、発育過程で2つの卵が接触し、それぞれの色素を吸収することで、この“真っ二つカラー”が生まれると考えられている。
しかも、この模様が現れる確率は約5000万匹に1匹。さらに希少な個体としては、青い「ブルーロブスター」や、1億匹に1匹とされるアルビノロブスターも存在するという。
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「左右で別の生き物みたい」と驚きの声
現在、このロブスターは検疫期間中で、海洋生物学研究所で大切に飼育されている。スタッフによると環境にもすっかり慣れ、食欲旺盛な様子だといい、「お気に入りは生きたムール貝」だそうだ。
またこの個体がここまで大きく成長したこと自体が“奇跡”でもあるという。
「こうしたロブスターは非常に目立つため、捕食者に狙われやすく、長生きできないことが多いのです」とデバー氏は説明する。現在の体重は約1.4キロ。年齢は10歳から20歳ほどと推定されているが、ロブスターは脱皮を繰り返すため、正確な年齢の特定は難しいという。
なお、ウッズホール・サイエンス・アクアリウムは1870年代創設のアメリカ最古の水族館として知られ、現在は改修工事中。2027年初頭の再オープンを予定している。
SNSでは「左右で別の生き物みたい」「食べずに保護されてよかった」「名前が気になる」「こんなの見つけたら二度見する」「自然界バグってる」と驚く声が広がっている。
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