米フロリダ州タンパの閑静な住宅街で、住宅への不法侵入を知らせる緊急通報が警察に入った。現場に駆けつけたタンパ警察の捜査員が目にしたのは、人間の強盗ではなく、体長約3mにも及ぶ巨大なワニ(アリゲーター)だった。
深夜の招かれざる客
事件が起きたのは、今年3月29日の午前3時頃。不審な物音に気づいた住人が「誰かが敷地内に侵入したようだ」と警察に通報。そして駆けつけた警察官たちが目にしたのは、庭にある屋内プールで優雅にくつろぐワニの姿だった。
タンパ警察は公式Facebookへの投稿で、「人間だと思われていた侵入者は、フロリダ・スタイルの招かれざる客だった」と、ユーモアを交えて報告している。
公開されたボディカメラの映像には、ライトに照らされたワニが警察官らを威嚇する様子が収められている。現場には急遽、フロリダ州魚類野生生物保存委員会(FWC)と提携する捕獲の専門家が急行。警察官らと協力しての捕獲作戦が展開された。
専門家はロープを巧みに操り、水中で激しく暴れるワニの動きを封じることに成功。力尽きたワニはプールから引きずり出された。測定の結果、このワニの正確な体長は、9フィート6インチ(約2.9m)であったことが判明した。
ワニはその後、ピックアップトラックの荷台に乗せられて現場を後にした。警察は、「住人たちはワニのいない安らかな眠りにつくことができるだろう」とコメントしている。
フロリダの「迷惑ワニ」
フロリダ州には約130万頭のワニが生息しており、「水がある場所にはワニがいる」と言われているほどだ。それでも屋内プールへの侵入は珍しいという。今回のワニは、プールを囲む網戸を力ずくで突き破って侵入したとみられている。
FWCによれば、4フィート(約1.2m)を超えるワニが住宅地などに現れ、人間の脅威だと判定された場合、「迷惑ワニ(Nuisance Alligator)」とされる。捕獲された大型の迷惑ワニは、再び住宅地に戻ってくるリスクや他のワニとの縄張り争いを防ぐため、野外への再放流は行われず、殺処分されるのが一般的だという。
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【動画】ワニを警察が捕獲する瞬間