〈鹿児島県霧島市〉
天空の森

真のラグジュアリーとはなんだろう? その答えがこの湯にあると思った。他人の視線を気にすることなく山の頂で服を脱ぎ、ウッドデッキの先端にある露天風呂に浸かる。ぬる過ぎず、熱過ぎず、絶妙の湯加減に調整されている湯は自家源泉100%掛け流しの炭酸水素塩泉。心地よい風を頬で感じながら、鳥のさえずりに耳を傾ける。視界に飛び込んでくる霧島連山はまさに地球の原風景のようだ。
「リゾートとは人間性回復産業である」と、オーナーの田島健夫さんは言う。1994年に竹山の開墾を始め、10年後に「天空の森」をオープン。東京ドーム13個分におよぶ広大な敷地には、温泉付きのヴィラが5棟あるのみ。隣のヴィラの気配はおろか、見渡す限り誰もいない環境で大自然を独り占めできる。「ドレスコードは裸」という謳い文句は決して大袈裟ではない。
開墾してから30年以上の時を重ね、進化し続けてきた。美しい夕日、満天の星空、穏やかな風、心を癒やす雨音……。すべての建物は自然を主役にして設計されていて、その中心に温泉がある。
ここの湯に浸かっていると、これまで纏ってきた余計なものがはだけていき、人間からヒトという生き物に回帰するような気分になる。自分を空っぽにすることで、経験するすべてのことがありがたく思えてくる……。これこそを「心のラグジュアリー」と呼ぶのかもしれない。
天空の森
住所:鹿児島県霧島市牧園町宿窪田市来迫3389TEL:0995-76-0777
営業時間:10時〜17時(日帰りヴィラ)
休業日:木
料金:一般¥60,000〜(1組あたり日帰りヴィラ)、¥300,000〜(1組あたり1泊)※いずれもプラン内容や時期により変動あり