ヴァシュロン・コンスタンタンが「ウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブ 2026」で発表した注目の新作3本を紹介する。極薄を極めた「オーヴァーシーズ」、前衛的な「ヒストリーク・アメリカン 1921」、至高の「レ・キャビノティエ」。伝統のエレガンスと革新的技術が結実した傑作を見ていこう。
オーヴァーシーズ・エクストラフラット・オートマティック
1970年代のラグジュアリースポーツの系譜を継ぎつつ、洗練されたエレガンスへと回帰した超薄型モデルである。7年の歳月をかけて開発された新キャリバー「2550」は、厚さ2.4㎜という極薄サイズながら、二重香箱などの採用で約80時間ものパワーリザーブを誇る。特筆すべきは、銅とガリウムを加えた独自の熱硬化処理により、従来の2.7倍の耐久性を獲得したプラチナ950製の外装だ。ケース径39.5㎜、厚さ7.35㎜の均整の取れたプロポーションに、伝統のサーモンカラー文字盤が美しく映える。極限の薄さと堅牢性という背反する要素を現代の技術で両立させた、世界限定255本の歴史的傑作である。
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ヒストリーク・アメリカン 1921
価値観が大きく転換した「狂騒の20年代」を象徴する、前衛的なマスターピースの最新作である。文字盤を45度傾け、右上の角にリューズを配置した非対称なデザインは、ステアリングを握ったまま手首を返さずに時刻を確認できる、ドライバーズウォッチとしての機能美から生まれたと言われる。かつてアメリカの牧師が説教中に時間を知るために愛用したという逸話も残る。新作は、温もりある18Kピンクゴールドケースにシルバートーンの文字盤を合わせ、鮮やかなブルーのアラビア数字と針が端正なコントラストを成す。ヴィンテージ感漂うパティーナ加工のレザーストラップを備え、過去の伝統と現代の審美性を完璧に融合させた一本だ。
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レ・キャビノティエ・ミニットリピーター・トゥールビヨン・スケルトン
メゾンの最高峰「レ・キャビノティエ」が贈る、18世紀後半から続くスケルトン加工の伝統を現代に昇華させたユニークピースである。名機「キャリバー2755」をベースに、約1年をかけて地板の40%を削ぎ落とし、光が透過する建築的な構造美を実現した。重力から解放されて悠然と回転するトゥールビヨンと、澄み切った鐘の音を響かせるミニット・リピーターという2つの超複雑機構が、この小宇宙の中で奇跡的な調和を見せる。471個の部品に9種類もの手作業による精緻な仕上げが施され、単なる時計の枠を超えた「文化の結晶」として深い精神性と究極の精度を放っている。
ヴァシュロン・コンスタンタン
TEL:0120-63-1755
www.vacheron-constantin.com