【イギリス・ニューウェーブ音楽】アートセンスが際立つジョイ・ディビジョンの傑作ジャケ写が、大人のプリントTシャツに

  • 文:一史
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ブラームス ルーツストックが4月29日(火)より発売するプリントTシャツコレクション「Joy Division by blurhmsROOTSTOCK」。

古着市場ではいま、ロック、ジャズ、アニメなどのグラフィックTシャツの価格が高騰している。数十年前の希少品になると、数万円から数十万円するのも珍しくない。もはや気軽に着られないコレクターズアイテムになった。なかでもロックTシャツはとくに人気が高いようだ。
世界の音楽チャートを賑わすヒット曲をヒップホップやダンス系が占める現代だからこそ、1970〜90年代前後のメロディアスな音楽に魂を感じる人が増えてきたのかもしれない。往年の時代にはバンドごとに確かな主張があり、ビジュアル面でも一流のクリエイターが参画して総合芸術を創り上げていた。

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全6型でアイテムにより黒とベージュがある。

76〜80年のわずか4年間の活動ながら、イギリスのニューウェーブ/ポストパンクの永遠のシンボルになったジョイ・ディビジョンも、この時代のカリスマバンドである。活動期間が短いのはボーカルのイアン・カーティスが23歳で自ら命を断ったため。残されたメンバーはのちにニュー・オーダーを結成し、イアンの自害の知らせを受けた衝撃から着想されたとされるエレクトロのダンス曲「ブルーマンデー」を特大ヒットさせた。世界を席巻するクラブカルチャーへとつながったバンドストーリーも、ジョイ・ディビジョンが神格化した理由のひとつだろう。
彼らの世界観を底支えしたのがアルバムとシングルのアートワーク。ビジュアルを担当したのは、後世まで多大な影響を与えたイギリス人グラフィックデザイナーのピーター・サヴィル。モノトーンの耽美的な写真と洗練されたグラフィックが、不穏なサウンドを響かせる音楽を視覚面からサポートした。

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2ndアルバム「クローサー」のジャケ写を使ったTシャツ。撮影されたのはイタリアの墓地にある彫刻。
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Tシャツの前面が写真で、背面はアルバム収納曲とスタッフクレジット。

このたび日本のファッションブランドのブラームス ルーツストックが、ジョイ・ディビジョンにフォーカスした全6型の半袖Tシャツコレクションをリリース。服としての高いクオリティが追求されたコレクションである。サイズや配置、余白の取り方、ボディバランスが入念に計算されている。ワーク、ミリタリー、古着を愛する人に人気が高い同ブランドが考える理想的なTシャツに仕上がっている。
着用と洗濯を繰り返すと、プリント面とボディが馴染んでいくエイジング仕様もこだわりのひとつ。長く着るほどに魅力が増すコレクションだろう。

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こちらの写真はバンドを象徴するシングル『ラヴ・ウィル・ティア・アス・アパート』の12インチ版のジャケ写。撮影場所も『クローサー』と同様にイタリアの墓地だ。
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前面にジャケ写、背面にグラフィックの構成。

この記事内では3型だけ載せているが、とくに注目すべきは写真プリント。オリジナルアルバム2作目の『クローサー』と、代表シングルの『ラヴ・ウィル・ティア・アス・アパート』のジャケ写が採用されている。どちらもイタリアの墓で撮られたもの。写真として美しく怖さもあり、ロックTシャツの文脈と切り離して眺めてもスタイリッシュだ。

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1stアルバム『アンノウン・プレジャーズ』のパルス波形図案のプリント。
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こちらは背面がアルバムのアートワーク、前面が四角の図案。

デビューアルバム『アンノウン・プレジャーズ』のパルサー波形のグラフィックを配したTシャツは、ひと目でジョイ・ディビジョンとわかるアイコニックなもの。ジャケットのインナーにチラ見せさせたり、コーディネートの幅が広い服でもある。
一方で少し悩ましいのが、この図案を使ったTシャツがすでに世に多く存在していること。現在プラダのディレクターを務めるラフ・シモンズ、ロックスピリットを持つナンバーナインといった様々なファッションブランドが過去にTシャツ化してきた。廉価版のロックTシャツならいまもAmazonで数千円で買えてしまう。ただし同じモチーフであっても、ブラームス ルーツストックには現代的なファッションバランスがある。時流に即した着方をしたいなら購入の筆頭候補になるだろう。

Joy Division - Love Will Tear Us Apart [OFFICIAL MUSIC VIDEO]

コレクションの発売は4月29日(火)より、ブラームス ルーツストックの運営会社のセレクトショップ「END ON END.」及び同ブランド取り扱い店舗にて。価格はすべて、スタンダードフィットが¥16,500、ワイドフィットが¥17,600。サイズ展開は0〜4の5サイズの幅広さ。自身の感性にフィットする大きさを選び、着続けて世界に一着の自分流ヴィンテージに育て上げよう。

END ON END.

https://end-on-end.com/

WONDERISM

TEL:03-5797-9915

 

高橋一史

ファッションレポーター/フォトグラファー

明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
ご相談はkazushi.kazushi.info@gmail.comへ。

高橋一史

ファッションレポーター/フォトグラファー

明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
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