2024年パリ五輪のサーフィン競技で、自身の故郷であり、世界屈指の波が打ち寄せるタヒチを舞台に見事金メダルを獲得したカウリ・バースト。彼にとって、海という過酷な自然と対峙する日々は、自身のプレイスタイルや哲学をかたちづくるルーツそのものだ。そして現在、その腕元には同じく海と関わりの深いパネライの時計が輝いている。
大自然が導く直感と、力強いサーフスタイル
故郷タヒチの大自然はバーストにすべてを教え、最高の記憶を与えてきた。「子どもの頃から、すべての行動はタヒチの自然とつながっている」と語るように、波の上での瞬時の決断も、常に自然からのインスピレーションを受けているという。彼の武器である「パワフルさ」と「いい流れ」は、いかなる天候の波も乗りこなす原動力であり、その根底には「いつでも楽しむ」という純粋なマインドが息づいている。
常にベストな決断を下し、勝利のために努力を惜しまない。そのアスリートとしての姿勢は、パネライの哲学と深くリンクしている。バーストは「パネライの製品はどんな状況でも力強く、高品質。僕たちは同じ価値観を共有している」と、ブランドとの深い共鳴を口にする。日常から過酷なアクティビティまで、現在彼がどこへ行くにも愛用しているのが「サブマーシブル カーボテック」だ。強靭な素材と海へのバックボーンを持つこの時計は、最高のパフォーマンスを支える頼もしい相棒となっている。
---fadeinPager---
海への敬意を体現する、新世代「ルミノール」
バーストが愛する「海」という過酷なフィールド。その深淵な魅力とパネライの革新性が交差する2026年の最新作が、新しい「ルミノール」だ。
同コレクションは、1950年代から90年代にかけてイタリア海軍特殊部隊のために開発されたプロフェッショナルダイバーズウォッチをルーツに持つ、パネライの中核的存在である。
新作の「ルミノール」と「ルミノール デストロ」は、1960年代のルミノールの意匠へオマージュを捧げている。現在ではブランドの代名詞とも言えるクッションケースや一体型のラグ、レバーロック式のリューズプロテクターなどは、1950年代半ばから60年代にかけて洗練され、「リファレンス6152/1」として確立されたものだ。
最新作の最大のトピックは、初めてその「リファレンス6152/1」のケース構造が、オリジナルの47㎜から44㎜へとサイズダウンされたことだろう。ポリッシュ仕上げのクッション型ミドルケースと、サテン仕上げのフラットなリューズプロテクターという当時のシルエットを見事に踏襲。パネライが誇る歴史的なデザインコードと重厚なプロポーションを損なうことなく、現代の日常使いにふさわしい絶妙なサイズ感へと昇華させている。
新作「ルミノール オットジョルニ」は、同じく44㎜のケースサイズでありながら、ブルニート仕上げによってヴィンテージ感のあるルックスに。航海計器の経年変化を再現すべく、黒いPVD層を手作業で削るパネライ独自のプロセスを採用している。この手仕事によるブラッシングが、リアルな摩耗感と各ピースに唯一無二の個体差をもたらしている。
「オットジョルニ(=8日間)」の名が示す通り、ムーブメントは約8日間の超ロングパワーリザーブを誇る手巻きキャリバー「P.5000」を搭載する。この長駆動時間も1950年代の軍用計器に由来し、巻き上げ頻度を減らしてリューズの摩耗を防ぎ、防水性を維持する目的があった。「ルミノール オットジョルニ」はこの過酷な基準から生まれた伝統を受け継ぎ、歴史的な操作感と現代の実用性を両立している。
---fadeinPager---
金メダルのその先へ。次なる挑戦と夢とは?
歴史を重んじながら、進化を続けるパネライ。五輪金メダルという最高の栄誉を得てもまだ、バーストは進化を止めない。
地元タヒチでの金メダル獲得は、心身ともに最高の状態で臨めた結果であり、これまでのキャリアにおいて最も高い到達点となった。その後、家族と過ごす半年間のオフタイムを設けてコンディションを完璧に整えた彼は、既に次なる目標へと漕ぎ出している。3月に行われたオーストラリアでの予選を制し、長年の夢であった2026年のチャンピオンシップツアー(CT)での頂点を目指して前進を続けている。
「2028年のオリンピックでディフェンディングチャンピオンとして連覇を狙う」と力強く語った。
パネライの腕時計が世代を超えて受け継がれていくように、サーフィンも先人たちの経験と教えがあっていまがある。次世代のサーファーへのメッセージを聞くと、「僕はまだ若いので、皆さんにメッセージを送る立場にはありませんが」と謙遜しつつ、「夢を持ち、自分を信じ、家族や周囲の信頼できる人の声に耳を傾けてほしい。そして、自分自身を誇りに思えるようになってほしい」と温かいエールを送る。
そして、なによりも彼が伝えたいのは自然への感謝だ。
「海でサーフィンができる環境で生きているだけで、僕たちは既に十分に幸せです。それを、サーファーを目指す子どもたちに伝えたいですし、インスパイアできたらいいなと思っています。Let’s go! 」
そのゆるぎない喜びを胸に、若き王者はこれからも波に乗り、世界中の子どもたちをインスパイアし続けるだろう。パネライの腕時計とともに。
