東京・代官山の閑静な住宅街に出現した「ディオール バンブー パビリオン」。パリと日本との揺るぎない絆と卓越した職人技を称え、ムッシュ ディオールのエレガンスと創造性へオマージュを捧げたという同館は、都会の喧騒を忘れさせてくれる佇まい。
館内には日本のアーティスト4名・2組をはじめとする職人技が随所に光り、どのスポットも目を見張るものばかり。ブティックという枠を超え、メゾンのエスプリと歴史を物語る魅惑の館。オープニングレセプションに駆けつけた吉沢亮が、その魅力を解き明かす。
---fadeinPager---
和と洋の融合が美しい、唯一無二の空間
1946年以来、パリのモンテーニュ通り30番地に威風堂々と佇むディオール本店の世界観を、日本の文化と匠の技で表現した“夢の王国”が東京に誕生した。「ディオール バンブー パビリオン」と名付けられた建物は、ゴールドに染め上げた竹のファサードが見る者を圧倒する。
1800㎡超の広大な敷地に建つパビリオンにはメンズおよびウィメンズのプレタポルテをはじめとする、レザーグッズ、シューズ、アクセサリー、ファインジュエリー、そしてメゾンを象徴するオーダーメイドルームまでを展開。天井や壁には和紙を取り入れ、フローリングにはヴェルサイユ様式の寄木細工を取り入れるなど、東西の美が調和した内装は唯一無二のものとなっている。
オープニングレセプションに駆けつけた吉沢亮は、パビリオンの印象について「ひと言で表すなら和と洋の融合。外観はお城のようなゴージャスさがあり、非常にヨーロッパ的なのですが、中に入って内装をよく見ると和紙や提灯などが使われていて、和を感じる仕掛けになっています。円形の内観はパリの本店を彷彿とさせますね」と話す。
---fadeinPager---
ブティックを越えた、メゾンの世界観
柴田あゆみによるインスタレーションが光る「カフェ ディオール by アンヌ=ソフィー・ピック バンブー パビリオン」。天井から降り注ぐ紙の花は、クリスチャン・ディオールが幼少期を過ごしたノルマンディーのバラの庭園に敬意を表している。
館内にはミシュラン3つ星を獲得した女性シェフ、アンヌ=ソフィー・ピックが料理を監修する「カフェ ディオール by アンヌ=ソフィー・ピック バンブー パビリオン」も併設されている。壁や天井には東信、柴田あゆみによる植物をモチーフにした作品が華やかさを演出するとともに、花々を愛したムッシュ ディオールへオマージュを捧げている。
「個人的には友達へのプレゼントを選びに訪れたい。そして買い物の後はこのカフェや庭でまったり過ごしたいです」と吉沢。
ウエストを絞ったタイトなジャケットにゆったりとしたシルエットのパンツをエレガントに着こなした吉沢。パビリオンで特に気に入ったのがフィッティングルームの内装だという。
「壁は畳の素材に美しい柄が施されていて、とても居心地のよい空間でした」。畳の素材であるい草に有機的なモチーフを施した壁面を制作したのは、英国で活動する光井花による作品。
日本の素材にディオールのアイコニックなテキスタイルである「トワル ドゥ ジュイ」を思わせる柄の取り合わせが詩的な雰囲気を生み出している。
パビリオンの外には、プラントハンターの西畠清順がセレクトした植物が日本庭園との絶妙なハーモニーを奏で、夜になるとライトアップされた黄金色のバンブーファサードに松のシルエットが浮かび上がる。
そんな光景を眺めながら吉沢は、「海外に行く機会も多くなりましたが、日本に戻ってくると改めてそのよさを感じます」と感慨深そうに目を細めた。
日本とフランス、伝統と革新を融合させたポエティックなこの場所は、ムッシュ ディオールの美学を軸に創造的な交流の場所として、多くの人々を惹きつけてやまないだろう。
ディオール バンブー パビリオン
東京都渋谷区猿楽町8-1
営業時間:11時〜19時
TEL:03-6455-2286