マフ
小麦を使わない“生マフィン”という新しい菓子文化が、東京・戸越の一角から静かに広がり始めている。「muf 生マフィンと時々、お花。」は、日本初の生マフィン専門店。グルテンフリーという枠を超え、「おいしさ」そのものを再定義する存在として注目を集めている。
生マフィンのベースとなるのは、米粉とタピオカ粉。小麦粉不使用とは思えない、もっちりとした弾力としっとり感を両立させた食感が特徴だ。シンプルな「プレーン」でその魅力をダイレクトに味わうのもいいし、「焼きりんごとカスタード」のような甘い一品や、「トマトとブロッコリーのガーリックチーズ」といった食事系フレーバーで、マフィンの可能性を広げてみるのも楽しい。
戸越公園駅からほど近い店舗は、やわらかな自然光が差し込む、気負いのない空間。生マフィンはすべて注文後に焼き直して提供され、香りと温度まで含めた“できたて”の体験が用意されている。散歩の途中にふらりと立ち寄り、コーヒーとともに味わう時間も心地いい。
店名が示す通り、ここでは生マフィンとともに季節の花も販売している。そんな小さな行為が、日常にやさしい彩りを添えてくれる。
冷凍保存にも適した生マフィンは、公式ECサイトでの購入も可能。プレーンは¥260からと手に取りやすく、自分へのご褒美にも、ささやかな手土産にも重宝するだろう。素材と製法に向き合いながら、新しい“当たり前”をつくろうとするmuf。戸越という街の日常に寄り添いながら、静かに菓子文化の輪郭を更新している。