【Penが選ぶ今月の音楽】『バッハ:ソナタとパルティータ Vol.2』実力派マンドリン奏者が紡ぐ、 現代の街に息づく温かなバッハ

  • 文:小室敬幸(音楽ライター)
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【Penが選んだ、今月の音楽】

『バッハ:ソナタとパルティータ Vol.2』

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クリス・シーリー ワーナーミュージック・ジャパン 7559.789541 ¥3,080(実勢価格)

米国のルーツ音楽であるブルーグラスをモダンに更新してきたバンド、パンチ・ブラザーズ。その中核をなすクリス・シーリーはヨーヨー・マとも共演するマンドリン奏者だ。そんな彼が演奏した、12年ぶりとなるバッハ・アルバムの続編は、厳格な前回とは異なり、現代の街中で愛され親しまれる新たなバッハ像を表現。それでいて、バッハへの強い尊敬、なにより敬愛が感じられるからこそ、音を変えていても気にならない。普段はクラシック音楽を聴かない人にも、自信を持って薦めたい、温かい共感に満ちたバッハだ。