【ウディ・アレン最新作】条件は「タイトルに地名を入れること」。マドリードが巨匠に投じた150万ユーロの狙い

  • 写真 & 文:小林由季
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MADRID マドリード/スペイン

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監督はスペインの魅力を常々語ってきた。新作タイトルには「マドリード」が含まれるのが条件だ。(写真は2004年のサン・セバスティアン国際映画祭)FESTIVAL DE SAN SEBASTIAN / SAN SEBASTIAN INTERNATIONAL FILM FESTIVAL

映画のヒットのおかげで街の世界的評価が上がるのはよくある図式だが、マドリード州政府は2025年10月末、ウディ・アレン監督と映画製作の契約を取り交わした。契約金は150万ユーロ(約2億7000万円)。ウディ・アレンが手掛けた『それでも恋するバルセロナ』(08年)ではバルセロナが魅力的に描かれ、ペネロペ・クルスがオスカーの助演女優賞を受賞。ライバル都市の成功を忸怩たる思いで眺めていたマドリードだが、19年から欧州初のNetflixのスタジオを始動させ、近年ではアメリカからのデジタルノマドの移住者も増えていた。欧州でのコンテンツ産業のハブとなることを目指すマドリード州政府の戦略の一環が、吉と出るかどうか。

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ゲーム業界の投資、スタートアップ誘致にも力を入れているマドリード州。24年の海外からの投資額は前年比43%増。多国籍企業も増えている。