
東京・新宿は、駅の出口によってエリアのテイストが大きく変わる街。
飲み屋の歌舞伎町につながる東口、ビジネス街に続く西口など様々です。
このうち新南口は、落ち着いた大人エリアという印象。
新宿高島屋、ニュウマン新宿、新宿サザンテラスなどの商業施設を中心にすっきりと整備されてます。
新宿御苑が近く、静かな代々木や千駄ヶ谷などに道が抜けていく開放感もあり。
ファッション関連の仕事をしているわたしには、新宿といえばこのエリアですね(伊勢丹新宿店を除けば)。
この新宿高島屋、ニュウマン新宿に面した北参道へと続く細道があります。
ファッション、スポーツのブランド店やセレクトショップが連なるショッピング通り。
ここに古くからずっと店を構えるのが、アパレル・セレクトショップのグループ企業「ベイクルーズ」。
出店ブランドを時代ごとに変化させつつ、数軒の店舗を手放さず運営を続けています。
なかでもシンボル的な存在が、1、2階がファッション、3階がグルメバーガーの「J.S. BURGERS CAFE」だった1〜3階の店舗。
1、2階は2020年に「ジョイントワークス」に変わるまで長らく「ジャーナルスタンダード」でした。
J.S. BURGERS CAFEは25年前に誕生した、ベイクルーズの飲食部門の先駆けレストランです。

ここが25年12月23日(火)をグランドオープンとして、1〜3階まですべて飲食に大リニューアル。
1階:パン「ブール アンジュ」、2階:カフェレストラン「フリッパーズ」、3階:グリルレストラン&バー「ジャーナル スタンダード ダイニング」に。
このうち新業態は、ジャーナル スタンダード ダイニングです。
3店舗を総合した店名は「DIGS(ディグス)」

オープン直前のタイミングでメディア関係者らを招いたお披露目&試食会が開かれました。
カフェ好きなもので、私的にもっとも楽しみだったのはフリッパーズ。
ふわふわのパンケーキで有名になった店ですから、他店だと若い女子が席巻してて敷居が高かったのです。
ここは大人層向けの空間で料理も本格派ということで、ワクワク気分で参加してきました。
2階:フリッパーズ

「メープルチキン 竹鶏ファームのフライドエッグ」

「スフレパンケーキ ストロベリー」

「奇跡のスフレパンケーキ 抹茶」

わたしが試食したのは、この記事冒頭にも掲載した「フリッパーズ ブランチプレート」。↓

この店では卵をスクランブルエッグに変更でき、

実際に試食したのがこのエッグバージョン。
食材が上等で、とてもしっかりとした大人の料理。
さらに丸ごとのアボカド入りの野菜、肉卵も豊富で栄養バランスが良好。
カフェらしいカジュアルさと本格料理のいい塩梅でした。
せっかくのパンケーキですから「アメリカのダイナーみたいに甘いメープルシロップで行くか」と考え、スクランブルエッグの上から掛けてみたら……激ウマでした!
人により好みがわかれるところでしょうが、私的にはパンケーキは甘くして食べたい派です。
甘さがイヤなときはパンを選べばよし。
ということでこんなメニューも ↓

「竹鶏ファームのスクランブルエッグ&マッシュルーム」(9時〜11時限定)
土台のパンは、1階のブーランジェリー「ブール アンジュ」で大人気のライ麦「サワードゥ」を使ったもの。

このパン料理、絶対ウマいはず!
GI値が低いライ麦パンで健康意識も高いし、理想的な食事。
こんどフリッパーズに寄ったときはこれを注文します。
午前中以外も提供してくれたら嬉しいですね。

1階:ブール アンジュ新宿店
続けてさくっと他の2店舗も見ていきましょう。
まずは1階のブール アンジュから。

ブール アンジュのはじまりは「ゴントラン シェリエ」が日本初上陸したときベイクルーズが製造したことにあります。
ということは……ブール アンジュもクロワッサンが自慢ということ。
新宿店限定のキューブクロワッサンがかわいすぎる。↓


今回のリニューアル店舗でブール アンジュ新宿店だけは今年9月より先行営業しています。
すでにSNSでバズってる“映える”パン。
味も確かなのが大人に嬉しい。

焼き上がり時間が店内に表示されてるのも、新宿店だけのセールスポイントです。
店の入口には座れるベンチがあり、そこで焼き立てをすぐ食べる贅沢を楽しめちゃいます。
3階:ジャーナル スタンダード ダイニング

がっつりと肉料理をコースで食べるもよし、料理をつまみつつワインを飲んでもよしのグリルレストラン。
屋外テラス部分はJ.S. BURGERS CAFEから引き継がれてて、昔を知る者にはなんだか落ち着けます。

これらはコースで提供される料理の一部。
単体オーダーも可能。
写真にはありませんが、「最高のJ.S.バーガー」というバーガーメニューもあります。
バンズを含めすべてをブラッシュアップした特別品だそう。
「この3階に来たらグルメバーガー食べたい」と思う旧店からのファンも大満足でしょう。

日本のナチュラルワインも揃えたアルコール類。
店内にはバーカウンターもあります。
わたしは体質でまったく酒が飲めないため知識ゼロな人間。
酒好きの方は上の写真で読み取ってくださいませ。
ベイクルーズは母体がファッションですから、フード部門にも時代を捉えるセンス、カジュアルなお洒落さがあって楽しいです。
ちょうどいい温度、そこにいつも気持ちが惹かれます。

ファッションレポーター/フォトグラファー
明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
ご相談はkazushi.kazushi.info@gmail.comへ。
明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
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