飼い主を“本気で守る”最強の犬はどれ? プロが「1位」に挙げた意外すぎる犬種とは

  • 文:宮田華子
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shutterstock_2590846369(大).jpegPhoto:AimurK/Shutterstock※写真はイメージです

2025年、日本のみならず世界各地でクマによる被害が相次ぎ、人々の安全意識は高まりつつある。里山だけでなく市街地でも遭遇例が報じられ、人々が不安を募らせている。 

そんな中、「いざという時、人命を守ってくれる存在」としての愛犬に改めて関心を寄せる人も増えているはずだ。

散歩や日常の生活の中で、頼れるパートナーとしての犬種を知りたい─ そんな声に応えるように、アメリカのドッグトレーナーであり、犬の行動解説動画で人気を集めるケイシー・レイ氏が、自身の見解として「飼い主をもっとも守ってくれる可能性のある犬種」を紹介している。

レイ氏の動画の内容はあくまで彼の意見である。公式なデータに基づいたものではなく、「クマから守る犬種」を提案しているわけでもない。しかし長いトレーナーとしての経験を持つプロの意見は、犬種を見極める上で大いに参考になるはずだ。

以下にレイ氏が提案する「飼い主や家族を“最も守ってくれる”犬種」5位から1位までを紹介する。これから犬を飼いたいと思っている人は、1つの意見として参考にしてほしい。

第5位:アメリカン・ピット・ブル・テリア

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Photo:AimurK/Shutterstock※写真はイメージです

一般には攻撃性の強い犬種として扱われることが多いブル・テリアだが、レイ氏によれば適切な訓練を受けた場合、飼い主への忠誠心が極めて強くなるのとのこと。危険が迫ったと判断した際には、飼い主を体を張って守ろうとする傾向があるからだ。筋肉質で機敏性に優れ、臆さない性格がその“守る力”につながると考えられる。

一方で、この犬種は飼育者側のスキルが求められ、環境次第では逆に問題行動が出る可能性も指摘されている。レイ氏も動画の中で、「飼い主の知識と責任能力が伴わなければ、扱いが難しい犬種である」として注意を促している。

第4位:ベルジアン・シェパード・ドッグ・マリノア

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Photo:Mary Swift/Shutterstock※写真はイメージです

軍用犬・警察犬として世界中で採用されているベルジアン・マリノアは、その高い知性と判断力、強靱な身体能力が特徴である。レイ氏によれば、この犬種は単に強いだけではなく「状況認識能力が高く、危険の兆候に鋭く反応する」点が「守る力」の高さにつながっているという。 

ただし、過剰なほどにエネルギッシュなのでエクササイズを必要とし、高い技術を持つトレーナーによる訓練も必須であるため一般家庭が安易に迎えるべき犬種ではないと言われている。条件が整えば最高のパートナーになるが、適切な訓練を怠れば扱いづらくなる可能性が高い犬でもある。 

第3位:ドーベルマン

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Photo:otsphoto/Shutterstock※写真はイメージです

ドーベルマンは、番犬として高く評価されてきた歴史を持つ。俊敏で聡明、飼い主との結びつきが強く、訓練性も高い。レイ氏は「防衛と服従のバランスが非常によい犬種」と述べ、危険時には迅速に動きつつ、普段は落ち着いた家庭犬として振る舞える点を強調している。

一方で、環境刺激への敏感さが裏目に出る場合もあるため、継続的なトレーニングと明確なリーダーシップが不可欠であるという。 

第2位:ロットワイラー

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Photo:Christoffer Martensson/Shutterstock※写真はイメージです

屈強な体格と本能的な護衛能力で知られるロットワイラーは、「家族に対し非常に献身的」と レイ氏は語る。元来は家畜の護衛や荷車を引く作業に従事した犬種で、落ち着いた性質と強い防衛意識を併せ持つ。そのため、対人場面での抑止力が高く、危険が迫れば迷わず立ち向かう可能性が高いとされる。

ただし、この犬種もまた飼育者側の責任が極めて重要で、力の強さゆえに誤った訓練や放置は大きなリスクを伴う。レイ氏は「適切な社会性を欠いたロットワイラーは扱いが難しい」と強調している。 

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第1位:ジャーマン・シェパード

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Photo:Martin Hibberd/Shutterstock※写真はイメージです

レイ氏が「もっとも飼い主を守る可能性が高い」と評価したのはジャーマン・シェパードだ。警察犬・軍用犬・災害救助犬として広く用いられている通り、その知性、忠誠心、判断力は犬種の中でも群を抜く。レイ氏によると「複雑な状況判断を必要とする現場でも、人間のパートナーと連携して動ける稀有な犬種」であり、一般家庭でも適切な訓練と環境があれば高い護衛能力を発揮し得ると述べる。

ただし、シェパードもまた万能ではなく、長期的なトレーニングを必要とする点は忘れてはならない。

ドッグトレーナーのケイシー・レイ氏とは?

ケイシー・レイ氏は YouTube を中心に活動するドッグトレーナーで、犬の行動学やトレーニング理論を一般向けにわかりやすく解説することで知られている。番犬・家庭犬の行動解説、しつけの基礎、犬ごとの性格の違いなどをテーマに多数の動画を制作し、独自の見解を率直に語る姿勢が人気を集めている人物だ。 

今回紹介したランキングは、あくまで 彼の経験に基づく「意見」に過ぎないが、犬の本能・訓練性・忠誠心などの観点から整理されたリストとして興味深い指摘といえる。

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レイ氏のYoutubeチャンネル。様々な観点から犬の生態を語っている。ドッグトレーナー、ブリーダー、犬愛好家に人気のチャンネルだ。