冬の乾燥した肌に効く、最新テクノロジーの美容液【グルーミング研究所】

①pen_グルーミング研究所_藤村さん.jpg — 藤村岳●シェービングを中心に据えた独自の男性美容理論を打ち立て、男性美容のパイオニアとして活動中。数々のメディアへの出演のほか、講演やイベント、男性用コスメの開発、プロデュースを行う。

スキンケア初心者の男性にはハードルが高く思える「美容液」。その実、大人の男性が健康な肌を手に入れるためにマストだと、男性美容研究家の藤村岳さんは語る。その理由と選び方を聞いた。

──美容液とはなんですか？

藤村　洗顔した後に化粧水と乳液、またはクリームを塗るというのが、保湿を目的としたスキンケアの基本ステップです。美容液はシミやシワに積極的にアプローチする、プラスアルファのケアをするためのコスメです。いろいろな効果をもつ美容液があるのですが、気温と湿度が低くなって、肌が乾燥しやすくなるこれからの時期は、より保湿を強化してくれるアイテムをお薦めしたいです。

──男性にも必要ですか？

藤村　もちろん。男性はヒゲを剃るたびに、その都度皮膚の表面にあるラップ一枚分くらいの薄さの角質層を削ぎ落としているんです。放置すればバリア機能が低下し、乾燥を招いてしまいます。ヒゲを剃るところは乾燥しないように潤いと有効成分を補給して、剃らないところは正しく新陳代謝を促すようにケアしましょう。若い頃と違って年を重ねると肌の修復能力が衰えてくるので、美容液の手助けが重要なんです。

──ぜひ、お薦めのアイテムを教えてください。

藤村　今回は各メーカーが独自の最新テクノロジーを盛り込んだ新製品を紹介します。ひとつ目の資生堂メン「アルティミューンパワライジングセラム」は、男性が失いがちな肌の透明感やハリに対応するエイジングケア美容液。リニューアルされ、新たに高い保湿効果をもつ成分「ＰＯＷＥＲペプチドＡＡ＋」を配合。その中に含まれるカルノシンが面白い。乳酸の蓄積と筋肉疲労の抑制や抗酸化作用をもっていて、サプリメントなどでアスリートに馴染みのある成分ですが、コスメに採用するのは斬新です。ふたつ目のアンプルール「リジュリューション」は細胞間の情報伝達を行う重要な役割を担う、いま話題のエクソソームを配合しています。１０００ｐｐｍという高濃度を実現し、たるみやエイジングサインが気になる人にお薦めしたいアイテムです。

──まるで化学や生物の授業を聞いているようで、面白いですね。

藤村　本当に美容の進化を感じますよね。３つ目は、美容液の最高峰と名高いランコム「アプソリュレクストレルコンセントレート」。マイクロカプセル化技術が進化したことで、整肌効果を発揮する「アプソリュブラックビオシス」という独自の酵母を従来に比べて2倍の量も濃縮配合しています。浸透力もより高まり、さまざまなスキンケア成分がしっかり肌に届くように。付属のアプリケーターを塗布する際に使えば、たるみケアも期待できます。最後はリポシースキンビューティ「ファーストグロウエッセンス」です。これは美容液の中でも、「先行美容液」と呼ばれるもの。洗顔の後すぐに使うことにより、その後に続く化粧水や美容液などの浸透力を高めてくれます。多重層リポソームというピュアビタミンＣに複数の層のコーティングを施して、角層の表層から徐々に放出することで、ビタミンCを効率よく浸透させてくれるのです。

──美容液はどのように、どのタイミングで使えばいいですか？

藤村　基本的に使う順番は、洗顔、化粧水、そして美容液、乳液です。また、「ここはシワ対策、ここはシミ対策」と、複数を併用してもＯＫ。効果が高い美容液は有効成分を多く、または濃縮して使用しているものもあるので、敏感肌の方には刺激が強すぎる場合もあります。購入の際は店員に相談したり、試してみたりしてください。

──肌の悩みを見直して、ベストな一本を探します！

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