WEST COAST 西海岸/アメリカ

当時のままのリビングルーム。ふたりのデザイン哲学や生活が息づいている。革新的なアプローチでガラスや鉄を取り入れ、吹き抜けの空間には収集した民藝品が並ぶ。
延焼こそ免れたものの、今年の山火事で深刻な煙害を受けたミッドセンチュリー建築の名作イームズハウス(ケーススタディハウスNo.8)。レイ&チャールズ・イームズが愛した自邸は半年の修復を終え、これを機に非公開だったアトリエも一般公開が始まった。
またイームズ財団は被災経験を機に、気候変動に対応する住宅の在り方を探るNPO「ケーススタディ : アダプト」と連携、第一弾プロジェクトとして山火事で家を失った施主とLAの建築事務所10社が16件の住宅設計を進めている。かつて希望に満ちた実験的住宅建築を提唱したケーススタディの精神を現代の課題に重ね、環境と暮らしの再生を建築の力で試みる。

