クラフトマンシップと歴史に裏打ちされた圧倒的な品格を備える、メゾンブランドの革小物。長く愛用することで真価を発揮し、常に使用する喜びを感じさせてくれるものだからこそ、真剣に吟味して一年の締めくくりに手に入れたい。
エルメスのマカロン コンパクト
上品な遊びとは
マカロン コンパクトと名づけられた、レザーのミニウォレット。中央に配された楕円形のパッチがアイキャッチで、これはエルメスを代表するバッグの一つ・ボリードから引用された仕様。シックなエトゥープカラーに、小銭入れと二つのコンパートメントを備えたミニマムな構成。都会で暮らす大人のライフスタイルに沿うレザーウォレットは、首から下げれば実用と装飾を兼ねて活躍する。グレーやブラウンのシンプルなスラックスとニットに合わせるだけで極めて上質なスタイルに。
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¥234,300/ザ・ロウ(ザ・ロウ・ジャパン☎03-4400-2656)
ザ・ロウのレザーケース
触れた瞬間にわかる魅力
一つ一つのパーツの徹底的な匿名性。ボックスカーフレザーのしっとりとした質感。それらが完璧に調和して生まれる、ミニマムな美しさ。削ぎ落とした要素の全てに狙いと美観が通底しているところが、ザ・ロウたるゆえんだろう。15インチのマックブックが収まるサイズのレザーケースは、生活様式さえ変える力を持つ。これだけを抱えて颯爽と街を歩きたい。持ち運ぶものを選び抜くことは、都会における快適なライフスタイルにつながってゆく。
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¥96,800(予定価格)/プラダ(プラダ クライアントサービス☎0120-45-1913)
プラダのミニウォレット
大人が選ぶべき原色
カーフレザーに型押しとワックス仕上げを施すことで生まれる「サフィアーノ」レザーは、プラダのお家芸と言える素材。繊細な表情と耐久性を両立し、デイリーユースに適している。とにかくマスタードイエローのカラーが目を惹くジップ式のミニウォレットは、アイコンであるメタルのトライアングルまでマスタードイエローで潔く統一され、ダークトーンを選びがちな大人のスタイルに、良いリズムをもたらしてくれる。
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メゾン マルジェラのウォレット
4本の白いステッチを新たな気持ちで
革小物の定番カラーはブラックやブラウンだが、小さなアイテムだからこそ色を取り入れてみるとフレッシュな気持ちで日々を過ごせる。メゾンマルジェラのグリーンはやや光沢のある美色で、ミリタリーやワークのスタイルにも馴染みやすく、赤や青などの原色よりも取り入れやすい。フリップフラップウォレットと称される独自の構造で、札、小銭、カードを充分に収納することができ汎用性が高い。象徴的な4本の白いステッチを手にするなら、今はこんな少しずらした選択肢がいい。
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グッチのロングウォレット
圧倒的な重厚感
シボ感のあるレザーにシルバーのロゴ。グッチらしさを体現するようなロングウォレットは、スタイルのある大人が愛用したくなる逸品。キャッシュレス化が進んでいるとはいえ、いまだに現金が必要となるシーンは少なくない。大量の領収書を処理し、移動やイレギュラーなシーンへの対応をこなすビジネスパーソンにこそ必要なのが、収納力のある財布。重厚なムードを纏った長財布を、相棒のように長く愛用する。そんな楽しみ方がここにある。
ルイ・ヴィトン、ディオール…冬のギフトにも最適。人気ハイブランドの「財布&革小物」4選
長嶋太陽 編集者/TAIYO INC.代表
2025年大阪・関西万博日本館公式Webマガジン「月刊日本館」の編集統括、L’ECHOPPEコンテンツエディター、1LDK es.立ち上げなどを手がける。