『夜と光の出会うところ』
笹沼 樹(Vc.)、上田晴子(P.)コジマ録音 ALM-7311 ¥3,300
チェロの笹沼樹が生まれる前から、世界の第一線で活躍してきたピアニスト、上田晴子。 2019年にピアノ五重奏で初共演したふたりは、互いにピンと来る感覚があったという。本盤は21年から継続的に共演を重ねてきた彼らによる待望の録音だ。「ヴォカリーズ」のような旋律美が際立つ曲でさえチェロが激しく歌い込み過ぎず、楽器の絡み合いで頂点を築くところに彼らのスタンスが表れている。若いR.シュトラウスと老いたプロコフィエフのソナタはメジャーとは言い難いが、どちらも愛すべき曲であると教えてくれる。