SAO PAULO サンパウロ/ブラジル

商品名は「コンビボート」。操舵手のほかに19人が搭乗でき、バーベキューセットなど水上パーティが楽しめるオプションも用意されている。船体はグラスファイバー製のためサビの心配は無用。ブラジルは世界で最も遅くまでコンビを製造していたことから、国民にも馴染みが深い。
かつてブラジルには、ほぼフォルクスワーゲン車しか走っていないという時代があった。時が経ち、ビートルとともにヴィンテージ車として高い人気を誇るのがワーゲンバス「トランスポーター」だ。ブラジルで「コンビ」の名称で愛されるそのワーゲンバスが水上を滑走する姿が各種メディアで流れ、注目を集めている。
実はこれ、ブラジルの船舶メーカーが発表した双胴船で、コンビの中でも人気の高い1974年型のレプリカを船体にあしらったもの。発想の源は、コンビが水に浮かぶAI画像だったそう。お値段は79万レアルで、まもなく受注生産での販売がスタート。その愛らしい姿を海辺で見られる日を心待ちにしたい。

