【元エルメス×金メダリスト】異色タッグが生んだ仏アウトドアブランド「AYAQ」が日本初上陸!

  • 文:谷田部 凱
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フランス発のアウトドアブランド「AYAQ(アヤック)」が、ついに日本上陸を果たした。バイアスロンでオリンピック金メダルを獲得したヴァンサン・デフラスヌと、元エルメス幹部のロドルフ・エメール。異なる世界のトップを極めた二人が手を組み、機能性と美意識を融合させた新しいアウトドアブランドが幕を開ける。

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日本では2025秋冬からスタート。著名な冒険家・探検家マイクホーンを起⽤したコレクションも展開する。

フランス発のアウトドア・テクニカルウェアブランド「AYAQ(アヤック)」。イヌイットの自然との深いつながりをインスピレーション源とし、探検家やアウトドア愛好家のためにテクニカルなスタイルを提案し続けている。2020年創立と、まだ若いブランドながら、スポーツ業界における革新的な製品を表彰する ISPO Brandnew Award にて受賞歴を持ち、その技術性とエコロジーへの真摯な姿勢がヨーロッパで高く評価されている。

その理由のひとつが、ブランドを支える人物たちにある。2006年トリノ冬季オリンピックでバイアスロン金メダルを獲得したヴァンサン・デフラスヌ氏。そして、長年エルメスでクリエイティブマネジメントを担ってきたロドルフ・エメール氏。確かな実績を持つトップアスリートの経験と、ラグジュアリーブランドで培われた職人技の視点──この二人の協働が、AYAQの理念と製品を確かなものにしている。

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世界最薄・最軽量の防⽔メンブレンが過酷な環境下の中でも、快適な着心地を提供する。

AYAQ のウェアは、西ヨーロッパ各地から調達された高性能ファブリックと最先端のイノベーションを融合させることで生まれる。主流のテキスタイルとは一線を画し、個性的で信頼性の高い製品づくりを追求。中でも注目すべきは「マウンテンマッキントッシュ」。世界最薄・最軽量の防水メンブレンを採用し、軽やかな着心地ながらも圧倒的な防水性能と耐久性を備える。シンプルで控えめなデザインの中に、AYAQ が目指す“静かな機能美”が息づいている。

さらに、ヨーロッパの山岳文化との深いつながりも見逃せない。「山岳の東大」と称され、一流登山インストラクターを養成するフランス国立スキー登山学校「ENSA」、そして名門スキースクール 「ESF」とのコラボレーションを通じ、プロフェッショナルの現場で培われた知見がプロダクト開発に反映されている。AYAQ のウェアは、まさに“山で試され、山で磨かれた”実用の結晶といえるだろう。

エコロジーと機能美、そしてクラフツマンシップが交差する AYAQ。その静かで力強い存在感は、日本のアウトドアシーンはもちろん、日常の中でも新しい価値観をもたらすはずだ。次世代を象徴するブランドとして、AYAQ は間違いなく注目すべき“台風の目”となるだろう。

AYAQ

https://ayaq.com/ja

 

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谷田部 凱
エディター/ライター

文化服装学院アパレルデザイン科を卒業後、独学でWebライターとして活動を開始。徳間書店のモノ・トレンド誌『GoodsPress』編集部にて約2年間の編集経験を経て、現在はフリーランスとして活動中。ファッションや時計をはじめ、家電、オーディオ、ウェルネス、モビリティなど、多彩なカルチャーに関心を寄せている。近ごろはランニングやサウナ、自転車に熱を上げる日々。