【10月注目のデザイン】デンマーク発「MOEBE(ムーベ)」の機能照明と、“未来のモダンデザイン”を提案する東京イベント

  • 文:猪飼尚司
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1.パネルの傾きで光と造形を変化させる、デンマーク生まれの機能照明

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色はイエロー、サンド、ステンレスの3種がある。(W22.5×H22.5×D8㎝)¥66,000 〜

ふたりの建築家とひとりの家具職人が立ち上げたデンマークのデザインスタジオ「MOEBE(ムーベ)」。シンプル、そしてサステナブルであり、機能性も高いデザインを目指し、リペアや組み立てが簡単なパーツから成るプロダクトを手掛けている。新作「ピヴォティングテーブルランプ」は、箱の上に載せたプレートをシーソーのように傾けることで、光の方向をコントロールできる照明だ。インテリアのアクセントとして卓上や棚の上に置きたい。

『ピヴォティングテーブルランプ』

https://moebe.jp

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2.時代を超えるモダニズムの煌めきを、現代のライフスタイルに

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家具や雑貨の展示や販売のみならず、関連イベントも充実した内容。9月にはモダニズムに詳しい中原慎一郎や郷古隆洋によるトークイベントや、天童木工東京支店や国際文化会館など、現代に残るモダニズム建築を巡る建築ツアーも企画された。

1940〜60年代に世界を席巻したモダニズムの潮流は、半世紀以上を経たいまもなお、多くの人々の心を捉える。2022年からイデーと無印良品が年に一度のペースで企画する『TOKYO MODERNISM』は、全国の30以上のギャラリー&ショップが集結し、モダニズム家具など名作の数々を展示・販売するイベント。今年は銀座の本会場に加え、スタイリストの竹内優介が手掛ける、日本の“未来のモダンデザイン”を提案するイベントを新宿で併催する。

「TOKYO MODERNISM 2025」

10/3〜5(MUJI HOTEL GINZA)、10/1〜7(伊勢丹新宿店 本館5階 ISETAN HOME ESSENCE)

www.idee-lifeinart.com/exhibition/tm2025