三浦大地とフォーシーズンズホテルがコラボ! 自身初となるアフターヌーンティーとディナーセットをプロデュース

  • 文:Pen編集部
Share:

大阪を代表するラグジュアリーホテル「フォーシーズンズホテル大阪」が開業1周年を記念し、アーティスト・三浦大地とのコラボレーションを実施。アフタヌーンティーや平日限定のディナーセットを提供する「Josie’s Jardin by DAICHI MIURA」が、9月10日から11月30まで開催中だ。アーティスト本人へのインタビューとともに紹介しよう。

sub7_low.jpg
三浦大地●ファッションデザイナーとしてキャリアをスタートさせ、アーティストや俳優の衣装を担当。旅がベースのライフスタイルから世界のさまざまな文化や自然との対峙を経て、環境問題への取り組みや地域活性など社会活動にも力を入れる。Instagram:@daichi_1127

船の帆をモチーフにしたアイコニックな外観や、彫刻家・名和晃平のパブリックアートが目を惹くフォーシーズンズホテル大阪。大阪の中心地・梅田や芸術・文化施設が集まる中之島からもほど近い堂島に昨年8月に誕生して以来、国内外の多くのゲストに新しい価値や体験を提供してきた。

緑豊かな植栽に彩られたエントランスから館内に一歩足を踏み入れると、大阪城の石垣に着想を得た石壁が印象的なロビーが出迎え、フロント横には水都大阪を想起させる水紋のメタルアートが飾られている。ロビーを抜けた先にあるオールデイダイニングの「ジャルダン」は、庭園を意味する店名の通り、大開口の窓から明るい陽光が差し込む、開放感と洗練さが共存する空間だ。グランドフロアのインテリアを手掛けたのは、「GINZA SIX」のデザインでも知られるキュリオシティのグエナエル・ニコラ。 和の素材を巧みに用いながら、コンテンポラリーであたたかみのある雰囲気に仕上げている。

jardin.jpg
フランス語で「庭」を意味する、フレンチビストロの「ジャルダン」。朝食からランチ、アフタヌーンティー、ディナーまで幅広い用途に対応するオールデイダイニング。写真の奥にはテラス席も広がる。

そんな「ジャルダン」で9月10日からスタートしたのが、アーティスト・三浦大地とコラボレーションしたアフタヌーンティーやディナーセットを味わえる「ジョシーズ・ジャルダン by DAICHI MIURA」だ。

現在大阪を拠点とする三浦は、ファッションやグラフィック、空間などのデザインのほか、広告ディレクション、ブランドプロデュース、イラストレーションといった、ジャンルの枠に収まらない幅広い活動を続けてきた。 近年はアートの制作にも取り組んでおり、スイス・バーゼルで開催されるアートフェア「VOLTA BASEL」への出展や、伊勢丹新宿店やGINZA SIXなどで開催した個展も大きな話題となった。

「世界を旅していて、どの国のフォーシーズンズホテルも、スタッフのホスピタリティをすごく感じたんです。マニュアルな対応ではなく、スタッフ一人ひとりの人間味というか。それは僕が大阪に来て感じた“義理人情”にも通じていて、僕はそういったものを大切にしていきたいなと思っています。ホテルは人があってこそ成り立つものです。建物だけではなく、宿泊するゲストやスタッフなど、そこに集う人々が空気感をつくりあげる。そこで今回のアフタヌーンティーのコラボレーションでは、ジョシーが建物を支えているというデザインにしました」

三浦のファッションデザイン画から誕生した女の子「Josie(ジョシー)」。黒いサングラスと赤いリップをトレードマークに、スタイライズされたシルエットにファッション性や毒気を帯びたユーモアが、絶妙なバランスで共存するアイコニックなキャラクターだ。

「アフターヌーンティーのスタンドは、もともとこちらで使っているものをアレンジしたのですが、これはフォーシーズンズホテル大阪の建物をイメージしたものだとお聞きしました。それをジョシーが下から支えるという構図で、一見するとファニーなデザインなんですけど、人が支え合ってひとつの箱ができているということを表現したかったんです」

main_low.jpg
フォーシーズンズホテル大阪の1階「ジャルダン」で提供される、アーティスト・三浦大地とのコラボレーション「ジョシーズ・ジャルダン アフタヌーンティー」。コラボ限定のリップモチーフ入りオリジナルナプキンが付属。11月30日まで、12時~19時(最終入店17時、2時間制)。1名分¥11,000(写真は2名分、サービス料込み)

---fadeinPager---

ジョシーが世界を旅して得たインスピレーションがメニューに

sub4_low.jpg
「ジョシーズ・ジャルダン アフタヌーンティー」のセイボリー。ジョシーの焼き印がされたブリニにキャビアとサワークリームを挟んだ「ジョシーズブラックパール」や、奥丹波鶏を用いた「バーベキューチキンタルト」、カニの身にチリバウダーをまぶした「クラブロール」。そこにフレンチフライとパンプキンスープが付く。

今回のコラボレーションでは、三浦が手掛けるアイコニックなキャラクター「ジョシー」の世界観をもとに、フードやメニュー構成まで三浦がプロデュース。エグゼクティブペストリーシェフのハーフィズ・ラザリをはじめ、ホテルのスタッフたちと「何度も話し合って試行錯誤を重ねた」と三浦が言うように、世界を旅する中で得た三浦ならではの感性と、プロの料理人のアイデアと技術が融合された出色の出来となっている。

「“ちょっと強がっているけれど、どこか愛おしい”。無表情の奥にはさまざまな感情が交錯し、時に皮肉めいた視線で社会を切り取るジョシーの世界観を表現するため、アフタヌーンティーでは、スイーツとセイボリーのバランスに気を配りました。僕自身も甘さだけだと途中で飽きてしまうので、セイボリーは酸味やスパイスを効かせ食欲をそそるような構成に。世界を旅するように、セイボリーとスイーツを行き来しながら召し上がってほしいですね。アフターヌーンティーなのにフレンチフライを入れたのもこだわりです(笑)。かわいらしいジョシーと対比するように、あえて少し男っぽいイメージを織り交ぜたという感じでしょうか」

sub2_low.jpg
sub3_low.jpg
スイーツは、赤いスカートは穿いたジョシーが穴に落ちてしまった「ティラミストラップ」や、ジョシーのトレードマークである赤いリップを模した「リップバターサンド」など遊び心あふれるメニューも。竹炭でボーダー柄を表現したミニクロワッサンは、中にサツマイモのクリームを忍ばせている。

ホテルと旅は切っても切り離せない関係から、「ジョシーが世界を旅して得たインスピレーション」というコンセプトに呼応するように、キャビアを挟んだブリニや、ティラミス、クロワッサンなど世界のさまざまな料理を集めたという。クラブロールやバーベキューチキンタルトといったアメリカンな要素も三浦ならではのこだわりだ。ドリンクの紅茶もスパイスを効かせた一杯から、フルーティな和紅茶、エキゾチックなものまで、世界を旅しているかのように感じられるバラエティに富んだラインアップになっている。

「このジャルダンはフレンチビストロなんですが、メニューの内容もフランスだけでなく、イタリアやロシアのものだったり、世界を旅しているエッセンスを入れたいと思いました。ジョシーが旅して得たインスピレーションをメニューに詰め込んで、そしてその場所はみんなが支え合ってできているというコンセプトです」

sub5_low.jpg
平日の夜のみ提供される「ジョシーズ・ジャルダン ウィークデーダイナー」。11月28日まで、17時30分~21時L.O。¥6,500(サービス料込み)

平日限定のディナーセット「ジョシーズ・ジャルダン ウィークデーダイナー」は、ジョシーのホームパーティに招かれたような、カジュアルで肩肘張らないメニューを用意。バンズにジョシーの焼き印を施したアメリカンスタイルのハンバーガーをメインに、フレンチフライやコーンスープのほか、トマトとモッツァレラチーズのカプレーゼサラダ、シャインマスカットやピオーネを使ったパフェなどがセットに。さらに、今回のコラボレーションを記念した限定のオリジナルナプキンやステッカーが付属。自宅でもジョシーの世界観を楽しむことができる。

「これまでにもスイーツとのコラボレーションは経験したことがありますが、今回のようにトータルでシェフの方々と一緒につくりあげるのは初めてです。パッケージデザインや、1種類のデザートだけという限定的なものではなく、セイボリーからスイーツ、ドリンクまで、そしてディナーのメニューも含めて、トータルでプロデュースさせていただいたので、表現できる幅も広くやりがいがありました。とっても楽しかったですね。ぜひ、このワクワクするような楽しい雰囲気をみなさんにも体験していただけると嬉しいですね」

sub6_low.jpg
コラボレーションの期間中は、「ジャルダン」の緑豊かなテラスにジョシーのアートフォトスポットが登場。まるでジョシーが迷い込んでしまったかのような空間で、アフタヌーンティーや平日限定ディナーセットを楽しめる。また、お気に入りのジョシーとの記念撮影も可能だ。

フォーシーズンズホテル大阪

住所:大阪府大阪市北区堂島2-4-32
TEL:06-6676-8591(レストラン予約)
www.fourseasons.com

 

関連記事