
岡本太郎の言葉や造形をモチーフに生まれたテレビドラマ『タローマン(TAROMAN)』。2022年にNHK Eテレで深夜放送され 、カルト的な人気を集めた本作が、いよいよ映画『大長編 タローマン 万博大爆破』としてスクリーンに登場する。その公開を記念し、渋谷PARCO 8階のスペース「ほぼ日曜日」で、特別展『でたらめ!タローマン大万博』が開催されている。
本展で特に注目したいのが、劇場版で初登場する巨大な奇獣やキャラクターの衣装が、世界で初めて公開される点だ。ビルよりも大きく暴れ回る奇獣たちも、スタジオで実際に使われた造形物を間近にすれば、その圧倒的なサイズ感や精緻なつくり込みに“特撮ならでは”の驚きを感じられるはず。莫大なエネルギーを秘めた新怪獣「明日の神話」をはじめ、TVシリーズでお馴染みの奇獣たち、CBG隊員の衣装や小道具まで、多彩な展示が揃う。
また、“タローマンの大ファン”という設定で出演したサカナクション・山口一郎のコレクションが展示されているのも見逃せない。当時を彷彿とさせるレトロなグッズの数々は、「でたらめ」を徹底した本作のユーモアをそのまま映し出している。さらに、会場には「タローマン」と一緒に撮影できるフォトスポットも登場し、観客自身が「でたらめワールド」に参加できる仕掛けが施されている。
併設のショップでは、タローマンと岡本太郎関連のグッズがずらり。2000円以上の購入で特典としてもらえる紙製リストバンド「タローブレス」は、雑誌の付録を思わせる懐かしさと遊び心に満ちたアイテムだ。劇場版公開にあわせてつくられたオリジナルグッズ、カプセルトイのラバーコインケースやフィギュアマスコットなど、グッズも盛りだくさんに用意されている。
「でたらめ!」を合言葉に、特撮の遊び心と岡本太郎の精神を融合させた『タローマン』。その最新形を体感できる本展は、作品のファンはもちろん、アートやカルチャーに関心を持つ人にとっても見逃せない内容だ。



