話題の「kyu camera」がいよいよデリバリー開始! 動画のハードルをうんと下げてくれる絶妙な設計に納得

  • 文:Pen編集部
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前代未聞のコンセプトで話題の動画カメラ「kyu camera」が、待望のデリバリーを開始。続々とユーザーの元に届き始め、更なる反響を呼んでいる。

常に持ち歩き、すぐに撮影できるフットワークの軽さ

昨年、京都のスタートアップが発表したこのカメラは、従来のカメラが持っていた様々な機能を削ぎ落とし、「ワンボタン操作で9秒間の動画を残す」「1日に撮影できるのは27回まで」と、あえて縛りを設けているのがポイント。さらには専用のiPhoneアプリkyu appと連携し、編集も自動でしてくれる。動画ファイルがカメラロールに溜まったままで忘れ去られることがなく、すぐに人と共有できるのがこのカメラの最大の強みといえるだろう。

実際にカメラを手にしてみると、まずはとにかく手に馴染むフォルムが心地いい。マットな質感も肌触りがよく、常に握っていたくなるような愛らしさを感じる。ポケットにすっぽりと収まり、常に持ち歩くのに最適なデザインだ。

基本の操作はすべて親指一本で行える。中央のボタンを押せばすぐさま起動し、素早く撮影ができる。9秒間を上限に撮影ができ、丸いディスプレイの周りに現れるインジケーターで9秒をカウントしてくれる。モニタは丸型だが、実際の映像は正方形の画角で記録されている。また、ディスプレイをスワイプすることで、インカメラにも素早く切り替えができる。

撮影はとにかく簡単で、余計な設定を考えることも不要だ。とにかく撮影のハードルを下げることで、ユーザーに多くの動画を残してもらおうという開発の意図が感じられる。

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面倒な編集作業を、アプリが自動で

そして、何よりユーザーにとってハードルが高いのが、他人に見せられるほどのクオリティにするための編集作業だろう。今やさまざまなざまな動画編集アプリが存在し、誰しもが気軽に編集を行えるようになったとはいえ、それなりの労力と時間が必要だ。kyuの専用アプリは、そんな足枷を外すべく、編集を自動化させた。

撮影後のデータは、カメラのメモリ部を直接スマートフォンに接続することでアプリに転送される。そして、アプリ上での自動編集により、思い出のVLOGとして整えられる。Spotify連携にも対応しており、BGMを載せることも可能だ。

 

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シャッターボタンと円形のモニター、インカメラが設置された筐体の背面。photo by Hiroshi Manaka

kyu cameraは、昨今のSNS中心社会とは一線を画し、SNSでの共有を前提としていない。親しい人たちとの思い出の共有に特化するため、SNSシェア時には画面全体にぼかしがかかる仕様となっている。

クローズドで絶妙なkyuの設計は、より濃密で深いコミュニティの構築に貢献してくれるはずだ。

kyu

https://kyu-core.com