きっと誰にでも、夏になると無性に食べたくなる一杯があるはず。麺をこよなく愛する料理人・クリエイターたちに、夏にお薦めしたい麺を教えてもらった。今回は、作家の小原晩が薦める3杯。
暑いからこそ、啜りたくなる一杯がある。本特集では、「この夏、啜るべき麺」の厳選リストに加え、食通やクリエイターのお薦め、瀬戸内のご当地麺旅、レシピ提案、ローカルチェーン、製麺所の現場までを紹介。冷たさに癒やされ、熱さ・辛さにととのう。この夏、麺が気分だ。
『夏の麺を、食べつくす』
Pen 2025年9月号 ¥880(税込)
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小原 晩●作家
1996年、東京都生まれ。2022年に自費出版のエッセイ集『ここで唐揚げ弁当を食べないでください』で作家デビュー。23年にはエッセイ集『これが生活なのかしらん』(大和書房)を発売。文芸誌やウェブで多数寄稿。
1. 麺×ビール好きに刺さった、鎌倉の絶品フォー。フォー ラスカル「チキンのフォー」

「私、食は大好きなのに冒険がなかなかできないんです」と語る小原晩。そんな彼女は今年、鎌倉にあるベトナム料理の人気店「フォー ラスカル」でフォーデビューを果たし、その虜に。
「友人でもあるイラストレーターの竹井晴日さんと一緒に行ったことがきっかけ。夏は麺にビールを合わるのが私の定番なのですが、パクチーやスパイスの効いた『チキンのフォー』(¥1,200)とハートランドの組み合わせは抜群でした。さっぱりとしていて、エスニック料理の経験がほとんどない私でも、ひと口で虜になったんです。夏の昼間に食べたい味ですね」
フォー ラスカル
住所:神奈川県鎌倉市小町1-15-5
TEL:0467-25-1238
営業時間:11時〜17時 ※売り切れ次第終了
定休日:日、月
Instagram:@kamakurascal
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2. うどんチェーンの中で、いちばん好きな店! おにやんま 吉祥寺店「とり天ちくわ天ぶっかけ」

都内に数店舗あるが、小原が夏に通い詰めるのは吉祥寺店。「かぶりつきがいのある天ぷらとコシを感じる本格的なうどんが¥650で食べられるなんて。未だに信じられません」
おにやんま 吉祥寺店
住所:東京都武蔵野市吉祥寺南町1-5-9
3. 心を落ち着かせる時に食べる、憩いの蕎麦。しらかめ「九条ねぎと刻みきつね」

「食専門誌の編集者に教えてもらった一杯。ビールに、抜群に合います。店主のおふたりが妖精のようにチャーミングなところも最高。あえて忙しい時に訪れて、心を落ち着かせることもあります」と小原。この店が憩いの場になっているようだ。¥1,220
●東京都世田谷区経堂1-27-13
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