きっと誰にでも、夏になると無性に食べたくなる一杯があるはず。麺をこよなく愛する料理人・クリエイターたちに、夏にお薦めしたい麺を教えてもらった。中野にある人気中華「湯気」店主の田口雄一が薦める、とっておきの3杯。
暑いからこそ、啜りたくなる一杯がある。本特集では、「この夏、啜るべき麺」の厳選リストに加え、食通やクリエイターのお薦め、瀬戸内のご当地麺旅、レシピ提案、ローカルチェーン、製麺所の現場までを紹介。冷たさに癒やされ、熱さ・辛さにととのう。この夏、麺が気分だ。
『夏の麺を、食べつくす』
Pen 2025年9月号 ¥880(税込)
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田口雄一●「湯気」店主
1984年、群馬県生まれ。会社員のかたわら料理教室「SATO家常Cooking」にて中華料理を習得。2018年、中野駅前にて中華料理店「湯気」をオープンし、20年8月に新中野駅周辺へ移転。食べ歩きが趣味。
1. 冷たいうどんに目覚めた、間違いない老舗の味。四国屋「ぶっかけうどん」

田口雄一が食堂のように利用するのが、自身の店の近所にある老舗うどん店「四国屋」。うどんはもっぱら温派だったが、店主に薦められた「ぶっかけうどん」(¥750)に感銘を覚えたという。
「親父さんの『うどんの可能性を感じるよね?』という言葉の通り、いりこ出汁の旨味の中で小麦の香りがグッと広がっておいしいんです。ここに豚肉(¥200)を追加するのが僕の定番。夏はじゃこ天(¥250)とビールで気持ちを高めてからうどんを食べるのが、最高の流れですね」
昼食にも締めの一杯にもなりうる存在であり、連日多くの常連客が訪れるのも頷ける。
四国屋
住所:東京都中野区本町4-36-3 長興新中野マンション
営業時間:11時30分〜14時30分、17時30分〜23時30分
定休日:日
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2. スープに浮かぶトマトが唯一無二。白龍トマト館「トマトタンメン」

夏こそ温かい麺を食べたくなる田口が選ぶ一品。 「かんすい不使用の麺はツルッといけます。スープに浮かぶトマトはそのままでも、潰しながら食べてもおいしいです」。¥1,120
白龍トマト館
住所:東京都中野区江原町3-17-1
3. すっぽんエキスで、夏を乗り切るパワーチャージ! 利しりラーメン「オロチョンらーめん」

こちらも熱〜い一杯。「すっぽんエキスや赤唐辛子などを使用しているので、食べると元気になれます!」と、田口。歌舞伎町で呑んだ後、締めの一杯はこれで決まりだ。¥1,400
利しりラーメン
●東京都新宿区歌舞伎町2-27-7
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