PARIS パリ/フランス

2030年までの大改装工事の開始を控えて、現ポンピドゥー・センター最後の展覧会が始まった。ラストを飾るのはドイツ人写真家ウォルフガング・ティルマンス。6000㎡の広々した図書館に35年以上にわたる彼の作品群が展示されている。
大小さまざまなフォーマットでテーマも多様。大きなデスク状のショーケースには作品を掲載した雑誌やポスターなどの印刷物が並ぶ。そのほか複数のモニター画面に、これまで図書館を訪れた利用者たちを映した動画作品を流すユニークな展示も。大胆に書架が取り払われた空間は、レンゾ・ピアノ建築の骨組みを見せ、格別なインスタレーションの場となった。展覧会は9月22日まで。

※この記事はPen 2025年9月号より再編集した記事です。