手に入りやすい食材でパッとつくれる料理から、お店の味を再現した本格派の一品まで、この夏一度はつくってみたいレシピをご紹介。今回は特集『夏の麺を、食べつくす』に掲載しきれなかった、料理研究家・管理栄養士のエダジュンによるレシピを特別に公開! タイ料理の「プーパッポンカリー」をパスタとしてアレンジする。
暑いからこそ、啜りたくなる一杯がある。本特集では、「この夏、啜るべき麺」の厳選リストに加え、食通やクリエイターのお薦め、瀬戸内のご当地麺旅、レシピ提案、ローカルチェーン、製麺所の現場までを紹介。冷たさに癒やされ、熱さ・辛さにととのう。この夏、麺が気分だ。
『夏の麺を、食べつくす』
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たまごの柔らかい味わいと、カレーの香辛料の風味が後引くおいしさ「プーパッポンカリー風パスタ」

アジアの料理全般を得意とするエダジュン。ハッとさせられるような意外な食材の組み合わせと、料理初心者でもすぐに作れる簡単なレシピに定評がある。
また、仕事の合間を縫ってタイや香港、台湾などアジアの国々に頻繁に渡り、屋台や地元の住人から愛される店を訪ねては現地の味を探求。今回紹介する「プーパッポンカリー」は、カニをカレーソースで炒め、卵とじにしたタイ料理だ。カニをカニカマで代用し、さらにパスタにアレンジした、手軽に試せるレシピを教わった。ちなみに、「プー」はカニを差すタイ語。「カニをエビ(クン)に置き換え、クンパッポンカリーにしてもおいしいですよ」とエダジュンはアドバイスする。
たまごには火を通し切らないのがポイント。溶きたまごを余熱で温めるようなイメージでパスタに絡めていくと、たまごのやさしい味わいとココナッツミルクの甘い香りがよく馴染む。そこへカレーのスパイスの香りとピリ辛のラー油がアクセントを加え、異国の香りが漂う絶妙な旨さを生むのだ。
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「プーパッポンカリー風パスタ」の材料(1人分)
スパゲティ…100g
カニカマ…6本
セロリ…1/2束(40g)
たまご…1個 ※溶いておく
パクチー…適量
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A ※よく混ぜておく
ココナッツミルク…1/2カップ(100ml)
オイスターソース…小さじ2
カレー粉…小さじ1
ラー油…小さじ1/2
~つくり方~
1. スパゲティをゆでる
鍋に水2Lに塩大さじ1を入れて、沸騰したら袋の表示の通りにゆでる。
2. 野菜を切る
セロリは斜め切りにする。あれば、葉も千切りにする。
3. プーパッポンカリーを麺に絡める
フライパンにA、2を入れ、中火で温める。ふつふつと沸いてきたら1を入れてさっと絡め、溶きたまご、カニカマを入れてすぐに火を止める。余熱でたまごに火を通しながら全体になじませ、よく絡んだら器に盛り付ける。仕上げにパクチーをのせる。

エダジュン(料理研究家・管理栄養士)
管理栄養士取得後、株式会社スマイルズに入社。スープストックトーキョーの本部業務に携わり、2013年に料理研究家として独立。簡単に作れるアジアごはんや、パクチーを使ったレシピを得意とする。『ネオ餃子』(PARCO出版)など著書多数。
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