1975年にミラノで創設されたジョルジオ アルマーニが、2025年7月24日に創設50周年という節目を迎えた。この歴史的な年を記念して、9月のミラノ・ファッションウィークにおいて、ブレラ美術館を舞台とした特別なイベントが開催される。同美術館でファッション分野の展示が行われるのは今回が初めてとなる。

この記念すべき年を機に、ブランドは「Armani/Archivio」という画期的なプロジェクトを始動させている。ジョルジオ アルマーニのコレクションを体系的にアーカイブし、ブランドのヘリテージを継承しながら過去と未来を結ぶインタラクティブなデジタルプラットフォームとして設計されたこのシステムは、8月30日のヴェネツィア国際映画祭開催期間中に公式ローンチを予定している。さらに、ミラノ近郊には「Armani/Archivio」のフィジカルスペースを開設する計画も進行中だ。

そして9月24日より、ブレラ美術館にて待望の特別エキシビションが開幕する。150点のアルマーニのアーカイブ・ルックを通じて、ブランド50年の歩みが紹介される展示では、アルマーニの独自性を体現したデザインと美術館所蔵の芸術作品が、これまでにないかたちで相互に対話することになる。美術館という格式ある空間で、半世紀にわたるクリエイションの軌跡を辿る貴重な機会となりそうだ。

展示開始から4日後の9月28日夜には、ミラノ・ファッションウィークの最終日を飾るクライマックスイベントが控えている。ブレラ美術館の中庭を舞台に、ジョルジオ アルマーニの2026年春夏ウィメンズコレクションが発表される予定で、6月に披露されたメンズコレクションからのルックも一部登場する。歴史ある美術館の中庭という特別な舞台でのファッションショーは、50周年にふさわしい演出となるだろう。

こうした一連の記念イベントは、ミラノ・ファッションウィークに連動して実施される。1975年から現在まで、ジョルジオ・アルマーニが築き上げてきたブランドの世界観を、デジタルとフィジカルの両面から体験できる貴重な機会だ。ミラノで誕生したブランドが歩んできた50年の物語が、同じ街の美術館で新たな1ページを刻もうとしている。