
インターデザイン・アーティスト、ダンボール社会学者の織咲誠による個展「─ HUG-BOX ♡ ─ 超えよう『分断』の先へ」が、東京・神楽坂のBOOTLEG galleryにて開催中だ。
世界を愛で包みこみたい、という想いを込めて、「hug-Box♡」と名付けられたこの“箱”。中古の段ボールを再利用してつくられ、箱は普通、切れ目があるものだが、「hug-Box ♡」は長方形を折るだけで一切の無駄がない箱が完成する。分断をすることなく、アート・美学という視点からこれまでの常識を見据えた時に生まれる“調和”。「hug-Box♡」はその一例を示す。
建築家・中山英之はこの作品を「私たちは平面と立体を行き来する、新しいことばの誕生に立ち会おうとしているに違いありません」と評し、デザインストラテジストの太刀川英輔は「『長方形を箱にする』という最も基本的なところで起きたイノベーションが、強烈な知的刺激をもたらします。誰もが“当たり前”と思っていた場所にこそ、革新の余地があることを教えてくれる発明」と唸る。
会期は2025年8月3日(日)まで。会期終了の翌日から8月17日(日)までは、事前予約制で内覧も可能だ。
「─ HUG-BOX ♡ ─ 超えよう『分断』の先へ」」
開催期間:2025年7月26日(土)〜 8月3日(日)
開催場所:BOOTLEG gallery
東京都新宿区改代町40
※8月4日(月)〜8月17日(日)はアポイント制にて内覧可
instagram: @m_orisaki