
透明なイヤホンで世界を驚かせてきたNothingが、またひとつ新たな扉を開いた。ロンドンを拠点とするテクノロジー企業のNothingは、ロンドンにてブランド初となるオーバーイヤー型ヘッドホン「Headphone (1)」と、本格フラッグシップスマートフォンの新作「Phone (3)」を発表した。
今回発表された「Headphone (1)」は、英国の老舗オーディオブランドKEFとの共同設計による本格仕様だ。Nothingを象徴するシースルーデザインの中に、精緻なサウンドと直感的な操作性を詰め込み、音楽体験を一段とパーソナルなものへと昇華させる。イヤホンで築いてきたNothingの世界観を、そのままヘッドホンへとスケールアップさせた一台だ。
一方で、本格フラッグシップモデルとなる「Phone (3)」もNothingらしい挑戦に満ちている。新たなGlyphマトリックスを搭載し、視覚的に通知を伝えるユニークな機能をさらに進化させた。スマートで効率的なEssentialサーチ、4つすべてが50MPの高性能カメラシステム、そして最新のSnapdragon 8s Gen 4を搭載するなど、スペック面でも抜かりはない。また、触れるほどに心地よい素材感やクラフツマンシップを感じさせる美しいディテールが、デジタルデバイスの造形美を改めて問い直している。なお、本製品の日本での発売に関する詳細は、今夏の発表を予定。ガジェット好きやNothingファンはもちろん、デザインが好きな人にも、その続報を楽しみにしてほしい。
プロダクトを単なるガジェットではなく、使う人の感覚や個性と共鳴する存在へと引き上げてきたNothing。「Headphone (1)」と「Phone (3)」は、その哲学をさらに一歩進めた製品と言えるだろう。



