レトロなロードバイクを手ごろな値段で! 密かに話題のヴィンテージ自転車店

  • 写真:舛田豊明
  • 編集&文:松本雅延
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インテリアから雑貨、服、自転車、オーディオまで、こだわりのヴィンテージアイテムを揃えた、東京近郊のお薦めショップを厳選して案内しよう。

いま、ヴィンテージが面白い。本特集では、目の肥えたクリエイターたちが愛用している品から、いま訪れるべき話題のギャラリーや海外での暮らし、人気店のオーナーが目をつけているネクストブレイクまで、ヴィンテージの魅力や注目アイテムを徹底取材してお届けする。ようこそ、まだ見ぬ、奥深きヴィンテージの世界へ。

『ようこそ、 ヴィンテージへ』
Pen 2025年8月号 ¥990(税込)
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新たに生まれた、自転車のトレンド

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ビアスポの看板が残る「磨屋自転車店」のファサードと、オーナーの武捨光晶。

60歳でロードバイクの魅力に目覚めた「磨屋自転車店」のオーナー武捨光晶は、次第にツーリングを楽しむことよりも、古い車体を見つけてきては、バラして各パーツを磨き上げ、使えるパーツ同士で自分好みの車体へと組み直すことに、情熱を傾けるようになったという。その自転車を、自身が手掛けるスポーツウエアブランド、ビアスポのショップで販売してみると、次から次へと若者たちに売れていく。その後ビアスポの販売を通販に移行させ、ショップを中古自転車専門店としてリニューアルさせたのが、「磨屋自転車店」誕生のストーリーだ。

マニアも多いロードバイクの世界において、独自の美的センスで自転車を組み上げる武捨のスタイルは珍しく、レトロなデザインの自転車を、手頃な価格で求める若者のニーズと見事に合致。自転車の新しいトレンドを発信する、パワースポットとなっている。

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1980年代製アンタレスのフレームに、70年代シマノ600EXシリーズのリアディレーラー、サドルにはセラサンマルコのロールスをチョイス。¥121,200

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パーツを磨き、再生させることに情熱を傾ける武捨は、「いい材質のパーツは、磨けば磨くほど応えてくれる」と語る。右はカンパニョーロ ヌォーヴァ・グランスポルト、左はヌォーヴァ・ヴァレンチノ。

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壁にはリニューアルから8年の間に車体を購入した、約600人の写真が飾られている。

磨屋自転車店

住所:東京都新宿区西新宿4-36-14
TEL:03-5371-0995
営業時間:12時~18時
定休日:火、水、金
Instagram:@migakiya.cycle

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