同じ給料をもらっても、生活費が安い国ならば悠々とした暮らしを送れるはず。というわけで、もし海外移住するならどの国に暮らしてみたいだろうか？ 医療保険のグローバル企業、ウィリアム・ラッセルが発表した「世界で最も生活費の安い国」の最新ランキング結果を紹介しよう。

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5位　カンボジア

近年、急速な発展を遂げるカンボジアは、海外からの駐在員が増えている国のひとつ。特に都市部では新しいアパートや豪華なヴィラが建設されている。それなのに、家賃の水準は他の先進国から比べると低く、市内中心部の1ベッドルーム（1LDK）の家賃は月405ドル（約6万円）ほど、3ベッドルーム（3LDK）は月765ドル（約11万円）前後と、イギリスのおよそ3割程度。直近でインフレ率が上昇している懸念はあるものの、医療面では私立病院が増加中で、隣国のベトナムやタイで治療を受けるという選択肢もある。

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4位　インド

毎年400万人以上の人々が移住している国、インド。人口が世界1位となり、いま最もホットな国と言えるかもしれない。それにもかかわらず、家賃と生活費がかなり低く、どちらもイギリスの2～3割程度で済むという。平均家賃は、1ベッドルーム（1LDK）で月187ドル（約3万円）、3ベッドルーム（3LDK）で月433ドル（約6.4万円）と、5位のカンボジアより低い。「都市圏に住んでも、自由に使える金額が増えて贅沢なライフスタイルが送れる」と、この報告書では紹介している。

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3位　ジョージア

3位になったのは、ジョージア。北はロシア、南はトルコと接し、ヨーロッパとアジアの境目にあり、ヨーロッパとアジアの両方のよい部分を兼ね備えている国だ。成長率は世界で6番目と、特に若い駐在員の間で人気が高くなってきているという。ジョージアでは全土で、質のいい住宅を手頃な価格で借りられる。市内中心部の小さめの部屋で月550ドル（約8万円）、広めの3ベッドルーム（3LDK）は月1036ドル（約15万円）ほどだ。ジョージアは高速ブロードバンドが広く普及していることで知られ、悠々としたノマド生活も夢ではないかもしれない。

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2位　ボリビア

南米のボリビアが2位にランクインしたとは、意外な結果と思われるかもしれない。だが、手頃な価格でユニークな暮らしを送れると言われ、「隠れた宝石」と呼ぶ人もいるのだとか。住宅の質の面では先進国のようなものは期待できないかもしれないが、平均的な家賃は5位のカンボジアと同等の水準。そして、圧倒的に低い生活費がやはり魅力だ。現在は高いインフレに見舞われているが、この上昇率は数年ほどで低下するとみられているため、メリットを受けられる可能性が高い。なによりも都市部を離れれば、アマゾンの熱帯雨林や、「死ぬまでに見たい絶景スポット」と言われるウユニ塩湖などの見どころがたくさん。ここでしかできない生活を体験できるだろう。

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1位　ベトナム

そして1位はベトナムだ。発展途上国に分類されるが、ハノイやホーチミンといった大都市では、テック系のスタートアップやオンラインビジネス関連の企業が点在している。生活面では、飲食店やショップ、病院などの設備が整っており、それなのに生活費はイギリスの4割ほどで済む。家賃は市内中心部で、1ベッドルーム（1LDK）で361ドル（約5.3万円）、3ベッドルーム（3LDK）は801ドル（約12万円）。インフレ率は先進国と比べても同等かそれ以下であり、急激な物価高に見舞われる心配もなさそうだ。日本人にとっては、日本からの飛行時間は約6時間で時差は2時間と、アクセスのよさも魅力になるだろう。

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ちなみに、このランキングの参考となったのは、物価の安さに加えて、生活の質、一般的な人気居住地であるかといった点だ。今回のランキング結果で、意外に思われる国が挙がったかもしれないが、もし移住のチャンスがあるなら、これらのランキング結果を参考にしてみてもいいかもしれない。